つまり私は、キセキという吸血鬼の生贄な訳で。【黒バス】

18＊.°案内 ページ18

緑間は腕を組み、少し考えたような仕草を見せた後、こう返答した。

緑間「大体…二世紀か」

貴方「にっ…？？！」


自分の家の100倍の年数に思わず思考が止まる。ここまで綺麗に保たれている家は無いだろうし、むしろ疑ってしまう。

緑間「分かったならさっさと…」

「真太郎様」


ふいにドアの方向から声が聞こえた。
振り向いてみると、このお屋敷に見合う燕尾服を着た執事…召使いだろうか。

「この方に屋敷の案内を、と…」

緑間「何故俺がしなければ無いのだ…
こんな奴は黄瀬や青峰に任せておけばいいのだよ……」

わかるようにだろうか。
大きめの声で私に言い放った

貴方「ひ、ひどいです…」

緑間「何か言ったか」


鋭く透き通った瞳を橘に向けた緑間は、再び召使いにこう言った。

緑間「仕方ない、俺が引き受ける」

「恐縮でございます。
ではこちらは私めがやっておきますゆえ、
宜しくお願い致します」

緑間「ぁあ」


皿を拭いていると、しかめっ面をした緑間さんがこちらに近づいてきた。

緑間「チンタラするな、行くぞ」

貴方「いくって…？」

緑間「さっきの話を聞いていたか？
屋敷の案内をしてやる。」

貴方「あ…はい！」

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