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栄純「わかりました」
A(受け入れてる…)
春市(口数は減ったし、いつもの栄純くんではないけれど落ち着きがあるというか…なんか、現状を受け入れられてるような)
ここ最近ずーっとこうだからやっぱり多少は戸惑うしこちらもこちらで少し気を使う
でもAからすれば途中で放棄して投げ出さずまた必ずマウンドに立とうとしているものだから
今の栄純は充分立派なもので、よく頑張っている。
片岡「降谷、今日もシートで投げてもらうぞ」
降谷「はい」
片岡「ベースカバーとバント処理も本番のつもりでな」
降谷「全力でいかせていただきます…!!」
片岡「調整でいい」
相変わらず降谷の方はいつも通りで監督に頼まれるとすぐに気合いが入る
期待していると言われたのも大きいのだろう
こんな様子の降谷を前にして栄純は余計へこんだり落ち込むのではないかとAと春市がそっと後ろを見ると…
やっぱり俯いていた
春市(ぜ、全然受け入れられてない!)
A(てっきりすごく落ち込むかと思ってたけどめちゃくちゃ悔しがってる!)
が、なんで…俺は…とかネガティブ全振りではなく汗ダラダラで歯を食いしばってめちゃくちゃ悔しそうに見てる栄純
声に出したりしないだけでいつもの降谷に対抗する栄純はそこにはいる、確実に。
A(やっぱり突然やれって言われてもそう簡単にすぐにはできないよね、でも返球の速度は悪くないし)
A(少しでもこれで自信つけてくれるといいんだけど…)
監督に言われて外野の守備について練習している栄純
1歩目が遅かったものの久しぶりにボールを触った割には返球はバッチリだった
東条「沢村、まずは落下地点まで走ろう」
栄純「いいやつ…」
栄純が返球し終わると守備が上手な東条が優しくアドバイスをしてくれた
この東条の優しさが栄純の心にめちゃくちゃ染みる。
部長「外野からとはいえ案外合流が早かったですね」
片岡「この1週間ずっと走らせてきた、俯き気味だった顔が徐々に上がってきたからな」
気持ちが前を向こうとしなければ
俯いた顔は上がらない
監督の別メニューにはそんな意図があり、ただ練習から外したわけではなかった。
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奈子 - 私すごく鳴くん好きですけど沢村くん応援してます笑 (2020年7月3日 10時) (レス) id: 70a16b712e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年6月29日 2時