【◇】群 青 エ ー ス . 7

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片岡「おい、バットとヘルメットをよこせ」

金丸「え…監督！？」









何をしに来たのかと思えば

突然バットとヘルメットを金丸に要求し始めた。

そしてなんかすんなりと当然のように打席に立ったではないか。









A「お頭が立った！お頭が立ったよ！！」


片岡「俺はお頭でもなければクララでもない、冗談もいい加減にしろ雛瀬」



A「そんな監督も好きですよ♡」


片岡「お前めんどくさいな」









自分らしく接するようになったのはいい事だが…なんとも言えないこの悪ガキ感。

多分監督相手にここまでいくのは

青道高校野球部の中でもAだけだろう。

なんだかんだ言って監督もそれを許してる。








片岡「投げてみろ、インコース」









Aとの茶番をなかったかのように

監督は栄純にインコースを要求。









金丸「あ、危ないっすよ！！ヘルメットだけじゃ何球ぶつけられるか…！！」









防具は頭のヘルメットだけの監督を心配してか何度もぶつけられた金丸はそう言ったが







片岡「構わん、来い。」









監督はそれでも構わないと言い切った。









A「わぁ……監督ったら大胆…」

金丸「マジすか……」









Aはともかく監督のその言葉に金丸は言葉を失った。









A(もしかしてだけど…明日のことを考えて栄純が使えるかどうか試してる…？)









そうとしか思えない。

監督本人の目でそれを確かめるためにきっとわざわざここまで来たのだろう。

栄純にとって監督に自分は使える投手なのかを直接アピール出来る大きなチャンスだ。









片岡「どうした？早く投げろ、ぶつけるのが怖いのか」


金丸(うわ…すげぇプレッシャーだ…俺なら投げたくねぇ！！)









監督を相手に

まだ感覚が掴めてないインコースを投げる

これはなかなか緊張する。









金丸(でも…この緊張の中…インコースを投げられたら…)









きっと明日、栄純に確実に回ってくることだろう。

ドキドキと緊張感が走る中

練習場には御幸の姿も。









御幸(ははっ、様子を見に来て正解だったな。面白いことになってんじゃん)









投げるか、投げないか

栄純の動きに自然と目がいく。

栄純が決めた答えは─。

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