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あの時


またしても怪我で倒れた先輩と、母親の姿を重ねた。


そしてもしかしたらあの時の自分のようになってしまうのじゃないかといらない心配をして



全てを思い出して泣いた。









でも








もう、前を向かなくてはいけない。



監督が言っていた。



マネージャーである自分もチームの一員だと。



チーム全体が前を向いているのに、チームを支えるべき立場である自分がまたあの頃のように後ろを向いてばっかいることほど




情けなく、恥ずかしいことはない。









A「きっとあの頃の気持ちを完全に流すために、前を向くために私はあの時ボロボロ泣いたんだと思います」





A「捕手としては結果的に逃げてしまった、でもこのチームの一員としては逃げたくない」









何かがスッと消えた気がした。



目に映る景色が色付いて見える。



あの時言ったんだ、選手を輝かせるためならなんだってやるって。









A「本当に心配かけました、私はこの通りめちゃくちゃスッキリしてます」





A「聞いてくれて…ありがとうございます」









またひとつ


支えられてしまった。


心強い人達に。


なら私は…あの夢の舞台に立てるように微力ながらも力を貸すことが今度自分がやるべき役目であり、仕事なんじゃないだろうか。









A「先輩たちが思ってる以上に今、すっごい支えてもらいました」




A「もう…クヨクヨするのやめますし、これからは…自分を殺さず前を向きたい」









Aの話を聞いていた者たちは



Aの些細な変化に気がついた。



明らかに顔つきが違った。








A「全力で勝ちに行きましょう、私も今まで以上に力になれるように頑張りますから…!!」









”消えた天才”




あまりにも大層な名前を呼ばれた選手の顔が



そこにはあった。




あの頃と変わらない、本当のAの顔。









亮介「本当に大丈夫何だろうね?」




伊佐敷「俺たちに気ぃ使ってたりしねぇよな?」



A「うぐっ……だ、大丈夫です!!ご心配なく!」








気を使ってなんかいない。



むしろ使わないでいくつもりだ。







A「御幸先輩」





御幸「?」




A「これからは遠慮なんかしないし、黙ってるつもりなんてないですから」








生意気なアイツが突然



帰ってきたようで。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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