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あの頃に戻った気がした。



生意気な歳下と、生意気な歳上。



御幸の目に映るAの顔は初めてあった頃のまんまで。










御幸「こっちもあの頃のようにいかせてもらうからな、A」




A「上等です」









あの頃は敵

でも今は味方。

全てリセットされたように見えてされてないこともある。









御幸「もう猫かぶんなよ、俺は本当のお前を知ってんだから」




A「別に…猫かぶってたわけじゃ…」




倉持「御幸みたいなのは1人で足りてるからな、雛瀬」




御幸「倉持くん残念、コイツどっちかと言うと俺と同じタイプだからさ〜」









またひとつ前を向いた。



またひとつ得られたものがある。



あの日自分を殺したけれど



また自分に戻れた。



今度は完全に。









亮介「たしかに…遠慮はいらないかもね」




伊佐敷「こうなったら雛瀬、コイツら全員にビシバシ言っちまえ!」




降谷「そ、そんな…」








コイツらとは投手陣のこと。


捕手をやめて結構経っているが


Aの捕手としての独自の見え方に衰えはない。









降谷「そういうのは…御幸先輩だけで充分です…」



御幸「俺の言うこと全然聞かないからな、今度はAに頼むか降谷」



降谷「え……」









もしかしたら


どっちかというと御幸寄りのAが


近いうち目を覚ますのかもしれないと思うとゾッとした。


あんな風にAに言われたら立ち直れないと降谷は内心思うのであった。









倉持「天才…だからな」



A「そんな、大袈裟ですよ」









天才捕手が天才じゃなくなった理由は


あまりにも重く、暗い過去が関係していた。


それでも今は前を向いている。









A「何?栄純」



栄純「別に!」









ただ、Aは結局


母親が亡くなったことについては触れず


それが関係してイップスを引き起こしてやめたとだけ言った。









Aの母親が亡くなった理由を唯一知ってる栄純はその事だけが妙に引っかかっていた。









もしかしてここでは話せない何かがあるのかと心配になってくる。









御幸「沢村」



栄純「なんですか御幸先輩!!」



御幸「聞きたいことあるなら、聞いとけよ」



栄純「!」









もしかして


聞けるのは、聞くことを許されているのは


他の誰でもない栄純ただ1人なのかもしれない

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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