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迎えた4日目
御幸「ナイスボール、ノリ!」
川上「なんかお前に褒められると気持ち悪ぃ…絶対なんか裏があるだろ」
ブルペンにはノリこと川上、そして正捕手である御幸がいた。
御幸「いやいや、このコースに決まればなかなか打てねぇよ」
投手陣も絶好調。
投げたい投げたいと思い続ける栄純の方もようやく頭よりも先に体が動くようになってきている。
降谷「クリス先輩に受けてもらえばいいじゃん」
栄純「あの人には丁重にお断りされたんだよ!!」
青心寮の前で
練習終わりだというのに
ぎゃーぎゃー言い合う2人
と、巻き込まれるA。
A「2人とも疲れてるはずなのにすごいね、その声量」
A(熱意があるのはいいことだけど、春市くんみたいにちゃんと休む時は休むことも大事だって伝わらないかなぁ…)
この野球馬鹿…
いや、ピッチャー馬鹿コンビには無理か。
栄純「俺が先だ!」
やる気満々で俺が先だと宣言した栄純に対し
つーんと都合の悪いことは無視する降谷。
栄純「てんめっ!!無視すんな!!」
相変わらずこの2人は…
こんな2人と一緒にいるAや春市は苦労人だ。
Aが呆れていると
後ろから誰かがやってきた。
御幸「何やってんだお前ら、さっさと風呂入れよ」
御幸だ。
風呂上がりなのか髪が濡れたまんま。
A「御幸先輩…」
御幸「あ、Aちゃんだ。もしかして…俺に見惚れちゃった?」
A「なわけ…ほんといい性格してますね」
御幸「ははっ、バレた?」
A「眼鏡かち割りますよ」
降谷と栄純もなかなかだが
こっちもなかなか…。
犬猿の仲…というわけではない、
御幸はAのことをすごく気に入ってるが
Aは御幸のことが苦手だ。
ただそれだけの話。
降谷「最近全然ブルペンには入れてないんで受けてもらおうと思って…」
栄純「俺は!クリス先輩に断られたんで仕方なく!」
なぜかニコニコして抱きつこうとしてくる御幸を拒否しながら2人を見るA
というかさりげなく何やってんだろうかこのイケメン残念眼鏡は。
A(いい匂いするのが腹立つ……なんなのほんとこの人は何がしたいの)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時