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亮介×A



.









亮介「当然結んだことなんてないから上手く出来たか分からないけど」



A「おお〜……」









バサバサとまとまらず

邪魔だった髪の毛が

綺麗にまとまってるではないか。









A「ゆるふわ三つ編み!!亮介先輩なんでそんな女子力を持ってるんですか!!」





亮介「お前がなさすぎるんだって」





A「それは…否定できないです…」








今まで当然


髪の毛を結ぶなんてことをしたことがなかったのにも関わらず


簡単にしかもいい感じのゆるふわ具合のサイド三つ編みを生み出した亮介。


この女子力は一体どこから…?









亮介「これくらいなら三つ編みが壊滅的に下手くそだった場合でもいい感じに誤魔化せる」




A「すごい…髪の毛めちゃくちゃ軽くなりました!!」




亮介「ならよかった」








いやほんとに…

この女子力がほしい。









A「亮介先輩、ありがとうございます!」


亮介「……………」









今までしたことない髪型を

こんな形でやってもらえるなんて

思ってもいなかったAは超ご機嫌でテンションが上がりまくり。







つい先輩相手に距離を詰めて満面の笑みでお礼を言ってしまった。









A「亮介先輩?」




亮介「お前ほんと詐欺」



A「?」



亮介「生意気、その顔他のやつにしたらみんな具合悪くするからやめなよ?俺でよかったね」







心配して顔を見たのに

逃げるようにチョップされて

痛みに耐えてるうちに

スタスタと亮介は練習に戻ってしまった。









A「先輩…バッティンググローブ忘れてってるけど…いいのかなぁ」








春と夏のちょうど中間

暑くもなく寒くもない暖かい風が

ふわっと纏まった左右の三つ編みを揺らす。








倉持「お、雛瀬その髪亮さんにやってもらったのか?」



A「倉持先輩!そうですよー、亮介先輩にやってもらったんです!」



倉持「お前さ、亮さんになんかしたか?」



A「いえ…何も?」








聞けばさっき亮介を見かけた倉持。

すれ違いざまに顔をみたら

口元を抑えて珍しく慌ててる…ように見えたらしい。








倉持「てかそれ亮さんのバッティンググローブじゃん」



A「今返しに行こうと思ってたんですけどね、どっか行っちゃいました」



倉持「なるほどね」









誰も知らない


笑顔の破壊力。

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時

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