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亮介×A



.









亮介「で、パンの話はどうでもいいから話戻すけど」



A(割とバッサリ…)









ボールを器用に上に投げては

片手でキャッチ…それを繰り返しながら

見てるのはボールではなくAの髪。









亮介「前から思ってたけど雛瀬それ髪の毛邪魔じゃないの?」





A「あー…これですか」








少し赤みがかった茶髪。

そういえば"あの頃"からずっと伸ばしては

あんまり結んだりはしなかった。









A「たしかにちょっと…邪魔かもしれません」





亮介「そっか」







Aが答えると


ボールをキャッチし


磨き終わったボールの入った籠に入れる。


そしてまたじーっとAの顔を見る。









亮介「雛瀬、ヘアゴムは?」



A「あ…一応ポケットに入れてます…」



亮介「じゃあそれ貸して」









ゴソゴソとポケットを漁って

ちっちゃなゴムを取り出した。

結ぼうと思ってもなかなか結べなかった。

いつも向こうでは試合の前とかに若菜にやってもらってたし…。









亮介「ちょっとそこ座って」



A「はい」








バッティンググローブを外して

ゴムをAから受け取り

座らせる。









亮介「見ててずっと邪魔そうだなーって思ってたらやっぱ邪魔だったんじゃん」




A「思ってたんですけど…なかなか上手に出来ないんですよね」




亮介「まさかとは思うけどそれで中学試合出てたとかないよね?」




A「それはないですよ!女友達がいたんでその子に…」









今までずっと短かったし

伸びてきても切ろうとは思わなかったし

試合の時以外は下ろしっぱなしだった。

結ぶこと自体あまり得意じゃなくて

練習しようとは思ってたけど…









亮介「雛瀬もこれでも一応女子なんだから結び方の一つや二つ覚えとかないとダメでしょ」





A「一応って…今一応って言いました?」





亮介「えー?気の所為だと思うけど」









いや…


なんか自然の流れで



普通に髪の毛やってもらってるけど…


これ他の人から見たらかなり不思議な光景なのでは?






______________________________

________





〜 一部始終を見てた人達 〜





倉持(あの亮さんが雛瀬の髪を…!?)


純(どんな状況だよ…)


哲(あの2人は仲がいいんだな)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時

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