【◇】群青エース . 2 (ページ19)

今日:2 hit、昨日:26 hit、合計:249,727 hit

67 ページ19

.

春市「お願いは一応するけど…なるべく栄純くんと降谷くんがいないとこにしようか…」

A「何で…？」

春市「いや…あの2人いたら僕が色々大変だからさ」

一軍1年の苦労人小湊春市。

彼の胃腸がはち切れる日もそう遠くはないだろう。

後に彼は冷静になって気がついた。

いくらマネージャーの仕事だと言ってもちょっと女の子にしてもらうの…結構恥ずかしいかもと。

春市「…………もしかして、おにぎり食べたいの？」

A「な、なんでわかったの！？」

春市「僕のおにぎりじっとみてたし…いる？」

A「ありがとう春市くん…！！」

少し離れた所で

あ、春市アイツ餌付けしてる

って聞き慣れた兄の声がしたが

聞こえなかったことにしとこう。

春市(やっぱ僕あんま男の子として見られてないかも……いや、Aちゃんの事だし気がついてないんだろうな)

関節キスだよ、それ……。

あげといて言うのもなんだけどかなり恥ずかしいや。

______________________________

_______

栄純「なんか合宿つってもなんかあまりいつもと変わらないっすね」

倉持「通いのみんなが寮にとまるだけだからな」

降谷とのおにぎり争奪戦から解放され

倉持と雑談する栄純。

すっかりこの2人は仲良し…というかよく一緒にいる気がする。

倉持「けど、2面のグラウンドを20人で使うのだから1人あたりの練習量は倍以上だ」

合宿期間になると通いの選手たちも寮に泊まり込みで朝早くから夜遅くまで合宿に参加する。

いつも以上に野球漬けの毎日。

練習量も先程Aに春市が言ってた通り倍になる。

だから体に来る疲れも倍だが得る物も倍に。

気が遠くなりそうな合宿の話をする倉持と栄純だったが

見ている先は3年の先輩に囲まれるA。

相変わらず哲に懐いていて亮介からチョップをくらって痛みに耐えている…という状況。

倉持「俺たちをサポートしてくれる他のみんなに感謝しろよテメェ、特にアイツ」

内心亮介にチョップされるなんて気の毒だなと思ってるが口に出したら殺される。

あとでたんこぶ出来てないか心配だから見とくか…とも思った。

すっかりAに優しい先輩になってる倉持。

なんだかんだ言って面倒みがいいのかも。