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倉持「俺たちをサポートしてくれる他のみんなに感謝しろよテメェ、お前の場合特にアイツ」


栄純「Aっすか…?はい!」









コイツ、絶対わかってねぇだろ…と倉持は思っていたが言っても自分でわからないと意味がないので黙っておいた。








栄純にとってもはや当たり前になってるのかもしれないが倉持からしてみればAはマネージャーの仕事はもちろんのこと



当然のように栄純のあれこれやってくれているように見えるし、かなり大変そうだ。




雛瀬はコイツの女房か!と言いたいくらいほんとによく働く。









倉持(わざわざバッティングの練習にも参加してくれてるし、こう言っちゃあれだけどよ、他のマネージャーよりも相当負担来るだろ)





倉持(あんだけ尽くされてんのにコイツは…)









隣でがつがつおにぎりを頬張る栄純を見て

心の底から呆れた。

Aが栄純のことを好きだ、とかそういう感情でいるとは思っていないが

栄純のことが大切だから尽くしているっていうのはよく分かる。









倉持「お前…あれが当たり前だと思ったら大間違いだからな、雛瀬に感謝しろ」



栄純「だからわかってますって!」




倉持「わかってねぇだろ!!」









そんなことを言い合ってると

伊佐敷と何か話していたAが

こっちに気がついた。









倉持「あ、雛瀬こっちに手ェ振ってんぞ」


栄純「ほんとだ」









そしてくすくす笑って

左手で手を振ってきた。

なんか変な誤解されてる気がしてならない。









やっぱこうしてみると

Aはやっぱりかわいい方だ。

モテる、というのも何となくわかる。

野球部で部活の時や夜寝るまで同じとこにいるから気が付かないが…。









倉持「あいつモテるな、絶対。なにかと男子に囲まれてるし…お前も奪われるのも時間の問題だな」


栄純「何言ってんすか…?」









何となく見ててただの幼馴染って感じがしない栄純とA。


さっさとそういう仲になるならなっちまえ、と遠回しに倉持は言った。


先輩たちならいいとして、どこの誰かも知らねぇ男と雛瀬がいるのはなんか気に食わない、と。









倉持「つか、お前もっと食っていいぞ!日が落ちても練習は続くからな!」








まぁ、先輩たちはそういう目で見てないと思うけれど。

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時

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