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夏川「じゃあ…御幸くんは?」



A「え、御幸先輩?」









栄純の次はまさかの御幸。

まさかの人物の話にAは思わず作ってる途中のおにぎりに力を込めすぎてしまった。









A「な…なんでその人なんですか」






梅本「そんな露骨に嫌がんなくてもいいじゃん?」





A「別に嫌がってませんって…」





貴子「いや…結構嫌そうな顔してる」









別に嫌いではないのだ。


ただちょっと…苦手なだけ。









夏川「沢村くんもそうだけど御幸くんとも仲良さげだよね」





A「いやいやいやいや!!栄純はわかるけどなんであの人が!!」





春乃「だって…いつも何かと話してるし仲良いのかなぁって…」





A「よくない!!私、あの人苦手だし!!」









何かと話してるのは…

向こうが話しかけてくるだけで

Aから話しかけてるのではない。









夏川「でも御幸くんは絶対Aのこと好きだと思うけど〜?」




A「やめてください先輩…あの人は私のこと面白がってるだけですから」




梅本「でもでも、ああ見えて顔はいいからモテるんだよ?」




夏川「そうそう、性格はちょっと残念だけどモテるんだよ!」









そんな女子に性格はあれだけど…って否定される御幸先輩可哀想だなぁ…なんて思いつつも

まぁ間違ってないので庇えない。









貴子「御幸くん、モテるのに女の子と付き合ってるなんて話聞いたことないし…告白も全部断ってるらしいわよ」






A「へー…てっきり私付き合ってる人いるのかと…」





貴子「そんな御幸くんが付き合ってる彼女みたいな距離感で接してるのAくらいよ」








彼女みたいな距離感…か。


まぁ…あっちは覚えてないのだろう。


私は覚えているから余計嫌なのに。









夏川「時間の問題かもね」



梅本「かもね」



春乃「Aちゃん…モテモテ!」



貴子「このこの〜モテモテ女子!」



A「モテてませんって!!」









春市曰くAはクラスでもモテるらしく

高嶺の花って呼ばれてるらしい。





サッカー部の山下くんだとか

バスケ部の岡田くんとか

結構イケメンなクラスメイトも口を揃えて

雛瀬はかわいい。と言わせるくらい。





隣の席の春市は羨ましがられて困ってるんだとか。

Aはそんなこと知らないけど。

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年1月22日 0時

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