僕たちの関係 (ページ45)

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192話ページ45

空sind

来月なら給料あるよな。

海に小遣い渡さないとだよな。

海は、バイト出来ないから。

両親が、海にはバイトはやらせないと言ってるのを聞いた。

海は、自分で貯めたいと思うかもだけどさ、ここは、お兄ちゃんとして阻止しなくちゃな。

「おい。海」

休み時間、前の席の海に声掛けた。

「何？」

海は椅子ごと振り向いた。

何故に？

「お前、バイトやりたいとか思うなよ？殺されるぞ」

「えぇ…。嘘でしょ？！僕はダメなの？！」

その問いに、俺は固く頷いた。

「そんなぁ…。」

「俺が毎月1万は小遣いやるから。な？来月なら給料入るし。初給料で、二人で陽に買ってやろうぜ？」

落ち込んで机に顔を伏せてしまった海の頭を撫でながら、初給料で二人からプレゼント渡そ？と慰めた。

「うん…！二人で一つを買お。」

笑ってくれた。

良かった…。

その笑顔にドキッとしたのは、誰にも秘密だがな。