僕たちの関係 (ページ11)

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158話ページ11

海sind

なんかやる気が出なくて、午後は早退した。

今は部屋のベッドで横になっているところなんだけど…。

何もしたくなくて…。

空しか考えれなくて…。

空の部屋から、クマのぬいぐるみを1つ盗んできた。

空の部屋はクマのぬいぐるみが沢山あるから、小さいのひとつ盗んだくらいで気付きやしないと思ったから。

と、思ったら部屋のドアが開いた。

ドアの方を見れば、目に光を無くした空がいた。

え…。

なんで空が？

今の僕は、空のぬいぐるみを抱き締めている状態だ。

ヤバい。

そう思った…。

「海！」

空はカバンをその場に置くと、部屋に入って来ては、僕の上に跨ってきた。

えぇ…。地獄絵図なんだけど…。

「な、何？」

「お前が悩んでるのはわかった。だからって一人で抱え込まなくて良いんだ。」

空ってこんなお節介だっけ？

「で？」

「で…僕にも頼ってよ！そのクマさんは海にあげるから！」

いつもより、高い声を出して、昔みたいに”僕”と言った空は…可愛かった。