25%. 理屈に合わない喪失感 / snr ページ37
「何がダメだったの？」
そらるさんから、二人で飲もうと誘われた。…その時点で、なんとなくこの話題が振られることは、わかっていた。
俺が言葉に詰まると、「別に��ウチのAのことをよくも！��なんて言うつもりはないよ」と笑う。
「ただ、俺の目にはセンラさんも、アイツのこと憎からず思ってるように見えてたからさ」
____うん。合ってますよ、それは。
*
「ダメなとこなんかないですよ」
ただ、清い彼女からの気持ちを、俺はどうしても��憧れ��の一部だと捉えてしまう。
あとは____俺自身の、問題。
「俺ね、Aさんと居ると………めっちゃ楽なんですよ」
人を急かさず、傷つけず、ゆったりとした時間の中に包み込んでくれる彼女の空気感が、好きだ。
無理に話す必要もなく、けれど俺が口を開けばじっと耳を傾けてくれて。
無表情に見えて意外とほのかに色んな感情を宿すことに気づいてからは、それを見つけることが楽しみになったりもして。
「和むっちゅうか………とにかく、心地よくて」
____そして、恋と呼ぶには、落ち着き過ぎている。と思う。
思わぬ言動に虚をつかれたり、ときめかされることはある。他の男に懐いてたら、ちょっと気に食わんなと思ったりも。
でもそれはきっと、それこそ憎からず思っている異性に対する反射的なものな気がして。
彼女に抱くのは、落ち着かなかったり、掻き乱されたりといった激しい感情とは、別の。
ひたむきな彼女の世界が損なわれず、安らかであればいい。
あの花が咲くような笑顔が守られていて欲しい___そんな、穏やかな感情。
「……たしかに、��恋��らしくはないかもね」
「せやろ？やから___」
「____でも、それは��愛��に聞こえるよ、俺には」
別にいいんじゃないの？恋より先に愛があったって。
クサイ台詞、けれど茶化しているのではなく、真面目に言っていることはその表情から明らかで。
真っ正面から受け止めるには綺麗すぎるその言葉を、「大袈裟ですよ」と笑いながら酒を煽って誤魔化した。
別に、告白の一件があったからといって、彼女と俺の関係が劇的に変化したわけじゃない。
彼女とは引き続きいい友人で、歌い手仲間で………ただ以前ほど、彼女が俺の隣にいないだけ。
「…あ、めいちゃん…服表裏だよ」
「え゛！？！？まぁじ！？はずかし！！！」
「…っ………ふふっ………」
____おお、珍しく腹抱えて笑っとる。
ほら、彼女の周りは俺以外にもいい奴がたくさん居て、俺の横じゃなくとも、彼女は笑えるわけで。
____なのにこの、物足りなさはなんなんや。
26%. 寂しいなんて、勘違い→←24%. ありふれた恋の終わり
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シオン - そ、そうだったんですね！続きが読めてとてもハッピーです！これからも幸せな2人のやりとりをひっそりと楽しませていただきます！ (2023年2月3日 19時) (
レス) @page46 id: 3ff5e2db98 (このIDを非表示/違反報告)
なん(プロフ) - 更新めちゃくちゃうれしい！くっついた2人がこれからどうなるのか楽しみです！！ (2023年1月31日 12時) (レス) @page46 id: 30f41c462b (このIDを非表示/違反報告)
ありぃ(プロフ) - (///◇///)ﾄﾞｷﾄﾞｷ (2023年1月30日 9時) (レス) @page46 id: a7d68907fb (このIDを非表示/違反報告)
打楽器(プロフ) - シオンさん» お久しぶりですすみませんでしたぁ(スライディング土下座)！！！ちょーっとプライベートが繁忙しておりました…うう………😭終わってないです！終わる時はあとがきまで書く所存なので！紛らわしくてすみません💦 (2023年1月29日 12時) (レス) id: fbabe361fc (このIDを非表示/違反報告)
シオン - ハッピーエンド？終わった、のでしょうか？（毎回トキメキ溢れ技させていただいてます）仕事終わりの娯楽の一つです、うまうま (2023年1月25日 20時) (レス) id: 3ff5e2db98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：打楽器 | 作成日時：2022年9月19日 10時
