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明らかに緊張でガチガチにな彼女が少しでも安心できるようにとまぶたや頬にキスを落とす。
唇に進むと、そこはいつも以上に固く結ばれている。
「ん…ちゅ……、A、口開けれる?」
「…!」
おずおずと薄く開かれた唇から舌を進入させれば、腰がびくりと震えた。こういうキスは初めてなんだとわかる。
「〜っ、ふ、……んン…っ」
「っ…」
慣れていなくて上手く息継ぎができないのか、くぐもった声が彼女から漏れる。
ーーーくそ、可愛い。
焦るな、怖がらせるな、と自分に必死に行きかせ、理性の手綱をしっかりと握る。
行為自体初めての彼女を傷つけないように。そうやってキスをしていくうちに、彼女の体からはくたりと力が抜けていく。
「A、ーーさわっていい?」
「〜〜あ、あの…っ」
体…なんか変でも、嫌にならないでくださいね……っ
息は荒く、瞳は涙目。首まで真っ赤に染まっていて。
ーーー待て。切れるな、俺の理性の糸。
当然だけど彼女の体に変なところなんてあるはずもなく。
どこを触ってもやわく、滑らかで、女性の肌ってこんな気持ちいいものだったっけと軽く驚いた。
何も纏っていない首元には俺がつけたネックレスが光っていて、自分の中の支配欲が満たされるのを感じる。ああ、さっきつけておいてよかった。
でなきゃきっと何度も彼女の肌に吸い付いて、今頃めちゃめちゃに印をつけてしまっていた。
「ーーっ…」
「力抜いて…痛いよな、ごめん」
男の俺では想像できない初めての痛みに耐えているであろう彼女の髪を撫でる。
だいじょぶです…と明らかに大丈夫ではないはずなのに笑おうとする健気な姿が愛おしい。
「A、好き…マジで好き」
耳元でささやけば、Aは俺の背中に回す腕にきゅっと力を込めた。
うん、いい子。ーーそうやって、俺から離れないで。
*
「ーおはよ、身体大丈夫?」
「………、…!!」
翌朝、目覚めたつばきは状況を理解した直後、すぐさま布団の中に逃げ込んだ。
なんで隠れちゃうのーつばきチャーンと布団を剥げば、昨日と同じくらいに赤く染まった頬。
ごめんなさい、恥ずかしいです。と顔を隠そうとする彼女の両手を掴んで動きを封じ、唇を喰んだ。
「そんなエ ロい顔してると食われるよ?」
「なっ……!!」
初めては優しくしてあげたから。
これからもっとイロイロと、教えてあげないとね。
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打楽器(プロフ) - ちゃかのさん» ありがとう〜〜〜😂😂書きたいお話いっぱいあるのになかなか時間取れなくて泣いてるう、とりあえず資格の試験終わったその日にはめちゃめちゃ更新したろうと思ってる、、、頑張る、、、!!! (2022年9月5日 5時) (レス) id: fbabe361fc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃかの - いつの間にかの完結おめでとう〜!💚🎊🍾🎉 めちゃくちゃ最後まで推しが可愛かったので今日も幸せです☺️ お仕事大変かもだけど無理せずね…!!頑張って!!! (2022年9月2日 6時) (レス) @page50 id: 4036dd552e (このIDを非表示/違反報告)
打楽器(プロフ) - かんあさん» ありがとうございます………!作品数増えてきて他の話と被らないからヒヤヒヤしながらですが、頑張ります!笑 (2022年6月2日 12時) (レス) id: fbabe361fc (このIDを非表示/違反報告)
かんあ(プロフ) - いや、もう作者様の文才をいただきたいぐらい素晴らしいです、、、ストーリー展開も最高です!更新頑張ってください! (2022年6月1日 19時) (レス) id: bd67a2c31f (このIDを非表示/違反報告)
打楽器(プロフ) - そらさん» はじめまして〜☺️切なさ意識して書いたのでそう言っていただけて嬉しいです!うらたさんには後々たっぷり反省してもらいましょう笑これからも頑張ります! (2022年5月18日 13時) (レス) id: 9b2e1d9fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:打楽器 | 作成日時:2022年5月9日 4時