4 真剣な気持ちです! ページ5
「……で、どうなんだハンジ。コイツは普通の人間と違うとことかはあったのか?」
「いや、基本的には一緒だよ。Aの場合、少し食事が偏ってるけど食べる物も一緒だし、見た目は……東洋人ってところかな。ただ、1つだけ違うのは……」
そこまで言って、さっきのメモ用紙を渡す
「……なんだこれは」
「リヴァイにも読めないよね…それはAが書いたあいうえおだよ」
「…これが字か。俺には汚ぇ落書きにしか見えねぇがな」
失敬な!
れっきとした字だっつーの!!
「…どうするのさこの子。今さらじゃあさよなら、なんてできないと思うけど?」
「あぁ…その事については一応考えてある」
「A」
『はい!喜んで!』
「……まだなにも言ってねぇが」
『え、プロポーズじゃないんですか?急に真剣な顔になったからてっきりそうかと……」
「…いちいち話を脱線させるな、クソガキ」
はぁっと大きなため息をつく
女子に向かってクソガキはひどすぎじゃないでしょうか
「ちっ、話を戻すぞ。…A
調査兵団に入れ」
「えぇぇ!?」
『??』
私よりも大声を出していたのは、ハンジさんだった
「リヴァイ本気か!?」
「ああ」
「だって、この子はまだ10歳の子供だぞ!?」
「もちろん壁外調査には行かせねぇ。だがコイツは、巨人の前でも悲鳴1つあげずにいた。これくらい肝がすわってりゃ将来もしかしたら、有望な兵士になるかもな」
おぉ?私今誉められてるね
将来有望とか…きゃー♪♪
「でもエルヴィンはなんて言ってるんだい?」
「自分が会って決めるだとよ。だから、そろそろ来るはずだ」
コンコン
「エルヴィンだ」
「どうぞ…」
扉を開けて入ってきたのは、リヴァイさんほどイケメンではないものの、まぁまぁ顔の整っている人だった
「君が…Aか」
『は、はい、そうです』
頭に視線を集中しすぎて反応が遅れてしまった
「では、君に問おう。君は人類のために心臓を捧げる覚悟はあるか?」
真っ直ぐ、澄んだ青い瞳で見つめられる
私も真っ直ぐ見つめ返す
『私は……強くなりたい。私は1度逃げ出したし、大切な人を傷つけた。だから、もう逃げ出さなくてもいいように大切な人を守れるようになりたい』
最後はとびっきりの笑顔で言った
『だから私は、調査兵団への入団を希望します!!』
「…そうか。ではここに、調査兵団団長の名において、Aの調査兵団入団を許可する!」
5 リヴァイさんのお部屋→←3 つっこんでください(T^T)
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作者名:じゅりあん | 作成日時:2016年5月23日 17時