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Story 8 ページ11

舞い散る緋。
周りの驚愕の表情。

もう、慣れきってしまった光景。


*『なっ…‼‼』

*『怯むなッ‼直ぐに次のこォッ…


グシャッ


一瞬前まで温かだったソレが壁を斑らに汚す。
脳を占領する"殺戮"は心地良さすら感じさせた。


*『クッソ‼‼』


焦りを隠すことも無く、
一体が羽嚇の弾丸を降り注がせる。
躱して背後に構える鱗嚇に応じ、距離をとった。

シェネリアは鎖状の形が特徴的なクインケだ。
しなやかな動きが得意で、刃も多い。
人間より遥かに優れた喰種に対して腕力で劣る私にとっては、テクニカルな攻撃を可能にするシェネリアは唯一無二の存在である。


ヒュンッ

ガキン

ギリィィ


羽嚇が髪を掠め、鱗嚇とシェネリアが交錯する。
その反動を生かして、思い切り踏みこんだ。


このまま__


______押し切る。


______________________________

宇井side


『ハァ…ハァ…!』


耳に響く戦闘音を頼りに走る。

頭では冷静になろうとしているのに、何故か冷や汗が止まらなかった。
そのせいか、呼吸が乱れる。


なんなんだ。
どうして私はこうも焦っているのだろうか。

少し前は違った筈だ。
もっと落ち着いて行動出来ていた。

なのに、今は何かがおかしい。
一体いつから…こんな風に…


突然、視界が開けた。

目に飛び込んできたのは、
クインケを振りかざす柏原上等の姿と
驚愕の表情を浮かべたフタマルの一党。

クインケを機動させると同時に、声が出ていた。


『梶原上等!!!』


その瞬間。
柏原上等は目を見開き、僅かに動きが止まった。


*「くっ…オラッ!!」


刹那、鱗嚇が彼女の持つクインケを跳ね飛ばす。


「っ…!!」


反動で体勢がぐらりと傾いた。


『ぁ…』


あぁ…この光景…

…私は…また………


桃色が ふわりと 舞った 。





…ザシュッッ!!!

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仄留(プロフ) - レイアさん» 文才だなんてとんでもない!!1話書くのに100回くらい見直さないと投稿出来ないヘタレなだけです…(^_^;)そのせいで更新速度が…すみません!! (2016年3月14日 0時) (レス) id: 276d13dd6b (このIDを非表示/違反報告)
仄留(プロフ) - 53@itumiさん» ハイルはこの時間軸の中だともう死んでるので、回想と過去話のみになってしまうかもしれないんですが…すみません更新頑張りますね!!! (2016年3月11日 13時) (レス) id: 652b4e3491 (このIDを非表示/違反報告)
53@itumi(プロフ) - 続きがきになります!ハイルのこと書いてある小説が少ないので嬉しいです! (2016年2月29日 18時) (レス) id: 56431d0d53 (このIDを非表示/違反報告)
レイア(プロフ) - 仄留さん» とても面白いです!文才、いと羨ましき……。私もこんな風に書けたらなぁとしみじみと思いました。応援してますよ!更新、頑張ってください! (2016年2月29日 15時) (レス) id: 3681228ea6 (このIDを非表示/違反報告)
仄留(プロフ) - 社さん» すみません只今、絶賛執筆中です!!近いうちに更新いたしますのでもう暫くお持ちください!!! (2016年2月22日 15時) (レス) id: cb5ecd7c71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仄留 | 作成日時:2015年10月29日 0時

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