続 ページ15
「Aちゃん!久しぶりだな!!」
勢いよく襖を開けたのは真選組局長である近藤勲だった。
「何があったんですか、旦那」
近藤の後ろから山崎も顔を出す。
沖田は説明をしなかったのか、そう思いながら沖田を探すが見当たらなかった。
「総悟のやつ、せっかくAちゃんが来たって言うのに慌てて出掛けてなあ」
近藤は豪快に笑いながら副長室の中にAの影を探した。
銀時は深い溜息をつき、沖田に新八が事のあらましを説明した時のように近藤と山崎にもその旨を伝えた。
沖田とおなじように外へ出ようとしていた土方は銀時が近藤らに事情説明し始めると、局長の考えを聞こうと再び腰を下ろした。
状況の掴めない山崎は恐る恐る土方の機嫌を伺う。
その様子や、話を聞いた近藤の慌てよう、沖田の必死な様を見てAがいかに彼等の妹として愛されていたのか想像するに余りある。
全ての話に加え天人の外見的特徴を聞いた山崎はいそいそとどこかへ消えた。
自分が今までしてきた天人関係の捜査の資料を見直してくると言うことだった。
近藤は慌てて、とにかく田舎の団子屋へ向かうべきではないかと土方に伝える。
しかし俺達はその団子屋の場所をしらないのだ。
議論は神楽達が街に出ていった時点に戻った。
「あとの話はあんたらでつけてくれや」
銀時は立ち上がると今度こそ江戸を虱潰しにあたろうと真選組の屯所を出た。
街を見て回りながら銀時は思考する。
土方と喧嘩したAは飛び出し団子屋に拾われた。
攫われる前に追いかけたAは確かに脚も早く体力もありそうだったが、しかし当時は今より幼かった筈だ。
ならば活動範囲は限られる。
子供が1人で移動できる範囲を基準に考えたなら団子屋の特定も可能なのではないか。
ここまで考えたところで、新八の自分を呼ぶ声で我に返った。どうやら神楽と新八に追いついたらしい。
「兎頭の天人の目撃情報ありましたよ!!」
見れば新八が宿屋ののれんから顔を出し、こちらに向かって腕を大きく振っていた。
103人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらんぼ☆*.゚︎ - 初コメ失礼します!このお話 最高です!続き気になります!更新頑張ってくださいね!!応援してます! (2022年12月12日 0時) (レス) id: def3760315 (このIDを非表示/違反報告)
薄良(プロフ) - お餅さん» うわあああ申し訳ねぇ.......細かい設定を忘れ去っていました。普通に主人公の年齢と合いませんね.......細かい年齢表記削除しておきますありがとうございます (2020年2月20日 0時) (レス) id: 38546ea573 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - あの…総悟が5歳のときって土方さんいましたっけ?土方さんが来たのって総悟が13くらいのときじゃありませんでした?違ったらすみません (2020年2月19日 18時) (レス) id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薄良 | 作成日時:2019年5月6日 0時