96話 ページ46
「ハリー、チョウに加速力を見せつけてやれよ!!」
フレッドがAを狙ったブラッジャーを追いかける途中、ハリーのそはをシュッと飛びながら叫んだ。
そのすぐ後、グリフィンドールからどっと歓声が上がった。
「ゴーール!!!グリフィンドールのAがゴールを決めました!!」
やった……!!Aが決めた!!
ゴールの方を見ると、ちょうどその方向にスニッチを見つけた。
間違いない。地上近くだ。
ハリーが急降下すると、それを見たチョウもハリーを追いかけた。
ハリーの体内の血がたぎった。直下降は十八番だ。
いける──あと3メートル──……
そのとき、レイブンクローのビーターが打ったブラッジャーがハリーに向かって飛んできた。
間一髪避けたが、その一瞬でスニッチを見失ってしまった。
グリフィンドールの応援席から「ああぁぁぁーー」とがっくりとした声が上がって、逆にレイブンクロー側はビーターに拍手喝采だ。
腹いせにジョージがもう一つのブラッジャーをレイブンクローのビーターめがけて叩きつけた。
「グリフィンドールのリード!80対0!!それに、あのファイアボルトの動きをご覧ください!ポッター選手、あらゆる動きを見せてくれています。ファイアボルトの精巧なバランスが実に目立ちますね。特にこの長い──」
「ジョーダン!!!いつからファイアボルトの宣伝係に雇われたのですか?真面目に実況放送を続けなさい!!!」
リーは相変わらずだ。
着実に点差が開いてきている。しかしハリーがスニッチを探している間に、レイブンクローが巻き返してきた。
三回ゴールを決め、グリフィンドールとの差は50点。
このままだと、チョウがハリーより先にスニッチを取ればレイブンクローが勝つことになる。
探せ──探せ──!!
高度を下げ、相手のチェイサーとぶつかりそうになりながら必死でフィールドを見渡した。
キラリ。小さな翼が羽ばたいているのが見えた。
「(───見つけた!!)」
ハリーは箒を強く握り締め加速した。
しかし次の瞬間、またしてもチョウに行く手を遮られた。
まずい、ぶつかる───!!
「ハリー!!!紳士面してる場合じゃないぞ!!!!」
ハリーがチョウとの正面衝突を避けてコースを変えると、ウッドが吼えた。
「相手を箒から叩き落とせ!!!!やるときゃやるんだ!!!!」
叩き落とすは多分言い過ぎだ。
だけど、ウッドの言ってることは正しい。やるときゃやるんだ。
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とま(プロフ) - ばるるさん» ばるるさん!コメントありがとうございます!!長くなりそうですが、地道に読んでくださると嬉しいです❕更新頑張ります❕😖 (2022年4月18日 23時) (レス) id: 9bd2711725 (このIDを非表示/違反報告)
ばるる(プロフ) - この作品の1からここまで一気に読み進めてきました!とても読みやすくて面白いです(*^^*)体調にお気をつけてこれからも頑張ってください!o(^-^)o続き楽しみにしてます♡ (2022年4月18日 23時) (レス) @page31 id: f29cd1f82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とま x他1人 | 作成日時:2022年3月29日 23時