呪力が憑いてた【呪術廻戦】

32話 ページ33

吉野｢もう何が正しくて何が間違っているのかも...｣


吉野くんが攻撃態勢に入る


吉野くんを止めよう

先程までの考えはそうだった


でも今は違う

弱々しく嘆く彼を無理矢理止める必要などない


左肩にグサリ攻撃が入った

耐えるのに必死で確信はないが、きっと虎杖くんも同じことをしているだろう


吉野｢なっ、なんで避けないんだよ...｣


虎杖｢ごめん、何も知らないのに偉そうなこと言った
何があったか、話してくれ

俺はもう、絶対に順平を呪ったりしない

だから...！！｣


私と虎杖くんはそっと歩み寄って真っ直ぐ見つめた

思いが届いたのか、ポツリポツリと1つずつ話しだす吉野くん





私が聞いた話では、凪さんは意識不明の重体


吉野くんによると、他にも情報はあった

幸い亡くなってはいないものの、傷はかなり深く、いつ目が覚めるかすらもわかっていないらしい


あの時直感を信じていればよかったのだろうか

凪さんになにかあるかもしれない


そう思った時に、自分を信じていれば...


虎杖｢順平、高専に来いよ

バカみてぇに強い先生とか、頼りになる仲間がいっぱいいるんだ

皆で協力すれば、順平の母ちゃんを呪った奴もきっと見つかる


必ず報いを受けさせてやる

一緒に戦おう｣


その時だった

ふと気配を感じてみてみると水色の髪、ツギハギの男が立っている


虎杖｢誰だ｣

人間のはず

なのに、私の周りの呪力が反応している


｢初めましてだね

宿儺の器と蘭奈家の形見｣


こいつは、呪霊だと


吉野くんが｢待って真人さん！！｣と叫ぶと同時に捉えるような感じで巨大な手が迫ってきた

呪力のお陰で避けられたものの、虎杖くんは捕まってしまっている


吉野くんに逃げろという虎杖くんの声を聞きながら、戦闘態勢に入った


吉野｢虎杖くん、Aさん落ち着いて！！

真人さんは悪い人じゃ＿＿＿｣


何故か言葉を止める吉野くん


『あぶな、いっ』


真人という呪霊が吉野くんに触れようとしたため、突き飛ばした

吉野｢いっ...！｣


情報によればこいつは人の形を変える


突き飛ばしたけど、吉野くんは無事だよね

打ち所が悪くてとか、ないよね


真人｢まあいいや、君でも｣


肩に手が触れた

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