第57回壁外調査8 ―殺意 ページ24
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ﾍﾟ「兵長、指示をッ！！」
「兵長！！早く立体起動に移りましょう！！」
ｵ「アイツは危険です！俺達がやるべきです！！」
ｴﾙ「ズタボロにしてやる…！」
迫る脅威を前に、皆の間に緊迫感が走る。
だが、リヴァイからは相変わらず何の指示もない。
そのことに対し、さらに焦りが募る。
ｴﾚ「ッ…兵長！？」
ﾍﾟ「兵長ッ！！」
ｵ「指示を下さい！！」
ｸﾞ「このままじゃ追いつかれます！！」
ｴﾙ「ヤツをここで仕留める。その為にこの森に入った。そうなんでしょう！？兵長ッ！！」
「兵長！！早く指示をッ！！」
なぜ、何も指示を出さない！？
ヤツに応戦する為にここに来たのではないのか…！？
もどかしさと共に、ついさっき見た惨殺劇に何よりも怒りが込み上げてくる。
なぜ、そんなに簡単に殺せる…？
一体何の目的で、同じ『人間』を――
いや、人間が人間を殺す…そんなことは珍しいことでもない
わかっている
人間とはそういう生き物だ
地下街でも繰り返し目の当たりにしてきた周知の事実
私利私欲の為に
自分が生き延びる為に
あるいは、自分にとって都合のよい『正義』や『大義』という名目の為に…
理由なんて、つけようと思えばいくらでもある
その根底にあるのはこの世界の理(ことわり)
弱い者は強い者に、勝てない
ただ、それだけ
それが嫌なら、強くなればいい
それが嫌なら、抗えばいい
それが嫌なら、刃を向ければいい
そう、自分もその『人間』だ
同じように殺してやる…！
身体の奥底から沸き上がる殺気
さっきの光景を見れば、ヤツがここに来るまでにどれ程の兵士を手にかけて来たのか、火を見るより明らかだ
――許せない…ッ
Aはギリとブレードを強く握り締めた。
皆も完全に臨戦態勢だ。
リヴァイの指示さえあれば、すぐに動ける。
「ッ…兵長！！」
苛立ちを顕わにしながらリヴァイへと再度声を上げる。
「早く指示を下さい！！」
リヴァイがAの方へ視線を送った。
その瞳は今だ冷静なままだ。
そのことに逆に苛立ちが募る。
「…待て、A」
「ッ…何を待つんですか！？もう待てません！！」
その言葉に怒りにも似た感情が込み上げ、思わずリヴァイを睨みつけた。
するとリヴァイも表情を険しくする。
「…待てと言っている」
低く投げられかけた言葉に、Aは奥歯を強く噛みしめた。
何故――という思いと共に、全身の血液が逆流する…。
第57回壁外調査9 ―音響弾の意味→←第57回壁外調査7 ―遭遇
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まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます！ (2020年10月24日 14時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか？ (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん！コメントありがとうございます！レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて（泣）応援本当に嬉しいです！これからも更新全力で頑張ります！！（≧▽≦） (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます！頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω｀*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀｀)この辺りの流れ、すごく好きなんだ！続きも頑張る〜！！ 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((；ﾟДﾟ))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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