第57回壁外調査9 ―音響弾の意味 ページ25
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すると、リヴァイがおもむろに何かを取り出した。
信煙弾…？
奇行種を示す黒の煙弾を、もう一度打ち上げるのだろうか
Aがそう思った時、
「全員、耳を塞げ…」
後ろを振り向きリヴァイが放ったその言葉を聞いて、それが何であるかに気づく。
――音響弾…！？
上に向けて銃を構えるリヴァイと、一瞬だけ視線が合った。
Aが小さく頷くと同時に、リヴァイはゆっくりと引き金を引いた。
キィイイィィイイィィィィィ――――――――ン……！！
空を切り裂くような音が森の中をこだまする。
耳を塞いでいても、その音は凄まじいものだった。
「……音響弾…っ！？」
耳を押さえながらエレンが驚きの声をあげる。
軽い耳鳴りを残す中、リヴァイがゆっくりと口を開いた。
それはリヴァイ班のメンバーに投げかけられた言葉だった。
「お前らの仕事は何だ？その時々の感情に身を任せるだけか？…そうじゃなかったはずだ。この班の使命は……そこのクソガキに傷一つ付けないよう尽くすことだ。…命の限りな」
一つ一つ言い聞かせるように投げかけられたその言葉にハッとする。
頭の中が一気に冷静になるのを感じた。
仲間を惨殺される姿を目にし、そして迫りくる脅威を目の前に、感情をむき出しにしていた自分に今更ながらに気づく。
これでは、あの時と同じ…
一時の感情に流されてはダメだ
事の本質を見失ってしまう
「俺達はこのまま馬で駆ける。…いいな？」
リヴァイが再確認するようにして指示を出す。
後ろへと視線を送るリヴァイの冷静な瞳を、Aは改めて見つめた。
リヴァイが今、音響弾を打ったのには必ず意味がある
何かの作戦の合図なのか―――
いや、きっとそうなのだろう…
リヴァイ班の配置を口外しなかったことにも関係あるはすだ
そして、この女型の巨人に遭遇したことにも
だが、どんな作戦なのかはわからない
その説明もない
だとしても、リヴァイが出した指示は『交戦はせず、エレンを守りながらこのまま前へ進む』ということ
ならば、私達はそれに従うのみ
迷う必要なんて、ない――――――
・
第57回壁外調査10 ―残酷な選択だとしても→←第57回壁外調査8 ―殺意
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まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます！ (2020年10月24日 14時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか？ (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん！コメントありがとうございます！レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて（泣）応援本当に嬉しいです！これからも更新全力で頑張ります！！（≧▽≦） (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます！頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω｀*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀｀)この辺りの流れ、すごく好きなんだ！続きも頑張る〜！！ 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((；ﾟДﾟ))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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