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見えない敵1  ―違う視点とは… ページ18





それからすぐに準備し、リヴァイ班のメンバーも現場へと向かった。

馬の背で揺られながら、エレンは隣を走るAの方へと何となく視線を移す。

先刻、兵長の部屋へ行った後、Aの部屋に寄ったが、Aの姿はなかった。
ということは、…兵長の部屋に、お泊まり……?

さっき行った時、兵長の部屋にAさんがいたということか……
お泊まり、お泊まり、お泊まり………////

そのフレーズが何度も頭の中を回る………


妄想の中で、エレンは一人顔を赤くした。


いやいやいや、そんなことを考えている場合じゃない!
今は大変な時だぞ!!………/////←やっぱり考えてる


ふいに、馬で並走していたAがエレンの方に視線を向けた。



「…どうかした、エレン?…なんか、顔赤い??」

「…はっ…////いえ、…その、誰が巨人を殺したのかと思って…考えてました」←嘘(笑)

「…そうだね。……巨人に恨みを持っている兵士、って考えるのが妥当だとは思うけど。……でも、…どうかな……」



A自身もわからなかった。

一体、何の目的で……?

誰が、何の為に……?



「…そう言えば、エレン。あれからハンジさんから開放されて、ちゃんと眠れた?」

エレン「…あ、いえ……。実は朝まで話を……」

「ええっ!?本当に!?」

エルド「やっぱりそうなったか」

グンタ「目の下、隈できてるもんな…」

ペトラ「エレン、可愛そう…」

オルオ「だから、俺が忠告しただろうが!俺の言うこと聞かねぇからそういうことに……ガフッ…!?」←とりあえず

エレン「あの、でもっ、…すごく興味深いお話でした!!…目の付けどころが全然違うというか…その……」



それは本当だった。

最初は巨人の実験のことを楽しそうに話すハンジに、違和感を感じた。
だが、そんなハンジの口から出た言葉に、驚きを隠せなかった。

巨人の重量が質量に対して、異常に軽いことに気づき、疑問を持った。
見えているモノと、実在するモノとの…本質の違い……

既存の見方とは違う視点で、巨人を見てみたい……

ハンジはそう語った。

仲間を目の前で何度も何度も殺され、憎しみを頼りに巨人と戦っていた。
だが、憎しみを糧にして攻勢に出る試みは、もう何十年と繰り返されてきたことだ……と。


巨人という存在への脅威。

巨人への恨み。

人類絶滅という未来に対する恐怖。


そんな感情とは切り離したところにある、別の視点。

そんなこと、考えてもみなかった。


見えない敵2  ―未知の領域→←優しい朝のひとときの中で3  ―不穏な知らせ



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設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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まやや - Wwwハンジwwwwwアニメでは団欒の後に出てくるからそれがここでも生かされてる(?)面白い。ちょっとえちちな展開もいい。嫉妬しちゃう、第三者目線でしか見れないから。。つら (2020年10月24日 0時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミーナさん» コメント感謝です!!嬉しいお言葉を、たくさんありがとうございます!!本当に嬉しすぎます(>_<)夢主を含め、リヴァイ班みんなの内面の葛藤などを少しでも書ければと思っております!続き頑張ります!!応援ありがとうございます!! (2015年12月14日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ミーナ - 素晴らしいですね!!!大好きです!すごく大好きです!!頑張ってください!!!なんか、人間らしさ…?何かが出ていて感動します! (2015年12月14日 19時) (レス) id: 9ea20a320e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - あいねこさん» 嬉しいコメントをありがとうございます!!感動しましたなんて…嬉しすぎです(ToT)応援本当にありがとうございます!!(*´∀`)更新頑張ります!! (2015年12月14日 8時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
あいねこ - すごく感動しました!これからも頑張ってください。応援します! (2015年12月14日 1時) (レス) id: cc9f9b8f42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年11月6日 14時

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