鬼殺と兎桜と十二天将の物語 (ページ36)

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第29話　栞ちゃん･････ページ36

栞「そ、そんなの！ゆりさんの自分勝手な行動にすぎません！」

り「ﾊｧﾊｧ･･･笑わすな････小娘･･･ﾊｧﾊｧ････」

ア「･････今そんな事言ってる場合じゃない事くらい分かってるだろ！」

栞「分かってます！････でも･･･私はゆりさんの為に天馬様と離れる何て･･･嫌何です！！！」

ア「･････あのさ･････それってゆりが死んでも良いって事？」

栞「えっ！」

繭「どういう事！封印すればゆりちゃんは助かるんじゃ！！！！」

ア「今のあいつを封印すれば･･･ゆりも死ぬ」

栞「･･･ば、婆娑羅はどうせ祓われる運命です！ゆりさんは･･･しょうがないです」

ア「つまり････死んでも良いって事？」

栞「･･････････はい」

繭「貴方、最低よ！」

ア「天馬は･･･どう思う？」

天「知らねぇーよ･････」

ア「前の事･･･忘れた？私達に･･･残された時間は後５年しかないんだよ？」

天「･････」

栞「！！！････な、なおさら楽じゃないですか」

ア「は？」

栞「そんな運命････嫌に決まってます･･･だからさっさと死ねて楽じゃないですか！」

ア「･･････お前にはゆりの気持ちが全然分かってないな！」

栞「分かる訳ありません」

繭「ゆりちゃんはね！そんな運命でもね！私達と一緒に最後まで居たいって思ってるのよ！」

ア「ねぇ、ゆり････聞いて」

り「もはやあの娘はお前の声なんか届かないぞ？」

ア「黙れ！！！」

り「･･････」

ア「なぁ･････ゆり、お前の大切な物って何だ？お前の大切な人って誰だ？お前のしたい事って何だ？私は･･･全部分かるよ！」

『嘘だ････』

ア「！！！！ゆり？！？」

少しだけどかすかに聞こえたゆりの声･･･

ア「･･･お前は今･･･死にたいか？」

『死にたく････ない』

り「あぁ、お、おのれ小娘がぁーーー！！！！！！」

ア「お前はまだ生きれるよ」

『ねぇ･･･アリス････私、此処から出るから待ってて』

ア「あぁ！待ってる！！！」

すると

り「あ、あぁぁぁあああーーーーーーーー！！！！！」

ア「ゆりぃぃいーーーー！！！」

ドカァーーーーーーン

婆娑羅は消えていた

いたのは気絶しているゆり

ア「ゆり！！！」

繭「ゆりちゃん！」

栞「くっ･･･」

天「ゆり花･･････」

ゆりは無事･･･助かったけれど

その日ゆりは目を覚まさなかった･････