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私は、ママに不信がられるくらいにこにこしながら一日を過ごした。
もう、ご飯も勉強も、お風呂に入ってるときも、にっこにこ!
そして、お風呂から出て、あとはもう寝るだけとなったとき、部屋で奈子に話しかけられたの。
「お姉ちゃん、なんか良いことでもあったの?」
やっぱり分かっちゃうか。
「ん。明日塾で大切な友達と会えるんだ。」
いつもはこんなこと奈子には絶対話さないんだけど、今日は機嫌が良くて、答えちゃった。
「そうなんだ。
それって男の子?お姉ちゃんの彼氏?」
友達って言ってるじゃん・・。
当たり前のように、こんな事をいう奈子は恐ろしい。
「違うわよ!そういうのじゃなくて・・大事な仲間なの。それに一人と会うんじゃないんだから!」
私の返事を聞いてを、奈子はうーむとしばらく考えていたけど、にっこりと笑って一言。
「お姉ちゃん、モテモテなんだね!」
何がどうなってその結論になったのかが分からない・・。
「でも、お姉ちゃんその人達のこと大好きなんだね。すっごくうれしそうだもん」
・・・・・・
「うん。私は皆のことが大好きだよ」
するりと大好きという言葉が自分の口から出たことが意外だった。
だってそんなこと気恥ずかしくていつもの私なら言えない。
それに何となく、そう言うことを口にするのは子供っぽいって思うもの。
でも、KZは私の生き甲斐なんだし、私の中では、もうそんなこと恥ずかしがるようなレベルのものじゃない、というか。
そんな考えにまとまり、何故だか更に幸せな暖かい気持ちになって一人笑みを浮かべていると、目の前にいた奈子がいなくなっていることに気づいた。
ちょっと驚いたけど、1階から、「ママー!ケーキあるって本当?」っていう奈子の叫び声が響いてきて、納得。
でも、さっきまでこの部屋にいたのに・・。
奈子ったら、いつもトロトロしてるくせに、食べ物の事に関しては、なぜか異様に素早い。
っていうか、こんな時間にケーキ食べたら太るわよ・・。
私はため息をつきながら、ベッドに潜り込んだ。
とは言ってもふわふわとした暖かさが相変わらず心を取り巻いていたから、すぐに幸せな眠りにつけたんだ。
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ooooooooo - 続き待ってます! (2022年2月12日 11時) (レス) @page10 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - 読みたい! (2018年9月26日 19時) (レス) id: 8b191a6805 (このIDを非表示/違反報告)
綾波美舞(プロフ) - やばい、奈子天然過ぎて怖い! (2018年8月6日 16時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 白波ハルキさん» 奈子ちゃんには脅威の天然であってほしいという欲望を存分に詰め込みました笑笑。本家よりも輪をかけて天然かも笑。コメントありがとうございました! (2018年7月30日 18時) (レス) id: 30f72d9208 (このIDを非表示/違反報告)
白波ハルキ - とっても面白いです!奈子ちゃん、もう脅威の天然ですね・・・。 (2018年7月30日 15時) (レス) id: 9ecfe93998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらたま | 作成日時:2018年7月26日 10時