第31話 ページ33
「はぁはぁ、」
「なんだ、もうお手上げかぁ?」
口を隊服の袖口でぬぐい、息を整える
普通に厄介な血鬼術だ
この状況も相まって、コイツをより有利にしている
木の葉は刃物のように鋭く切りつけてくるし、木には叩きつけられるは、蔦は絡みつくはで守るので精一杯だ
「(このままじゃ…)」
防戦一方のまま、朝を待つには俺の身体が持たない
だが、相手のところまで行くには大分距離もあるし何より植物達が行く手を阻む
「(あぁ、イライラしてきたっ!)」
まだ、まともな攻撃が1つも入っていない
今までにない厄介な敵嫌な状況
「(何か打開できる策は…)」
今なお飛んでくる葉っぱ達を切り避けながら、何も反応のない鬼に視線を向けると…
「…分かったぞっ」
「おらっ!妖の呼吸_壱ノ型_酒呑童子_黒炎」
「なっ!?」
残斬が黒の炎を纏い、焼き尽くし鬼まで届く
この鬼は、血鬼術に集中すると己の防御が手薄になる
残斬は致命的な攻撃にはならないが
「もらった!!」
瞬時に後ろへ回り込み、鬼の頸めがけ刀を振るうが…
頭に酷い衝撃
「カハッ!!」
「あぶねぇ、あぶねぇ!」
伸びた木の根が、頭に物凄い勢いで打撃を貰ってしまった
木に打ち付けられ、背中が痛みに頭がぐわんぐわん揺れ痛い
かろうじて、木に寄りかかり立つが
「おしかったなぁ、ヒヤヒヤしたぜ?」
「くっ、」
目の前が真っ赤に染まっている
意識を飛ばさなかっただけ自分によく頑張ったと褒めてやりたい
「きちんと食べてやるからなぁ!!」
目をギラギラさせ俺を食おうとする鬼
『A、ド派手に決めてやれ!』
何故だか、癸時代から一緒にいた天元がいつも俺に鬼を斬る時にいっていた言葉
大きい声に、急に言うから驚いちゃうんだけど
でも、嫌じゃないと思っちゃうのは
「Aッ!」
「…妖の呼吸_参ノ型_閻魔_十王信仰!」
「ギャァッ!!!!」
お前の派手派手病が移ったからかもしんない
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kira(プロフ) - ぴゃあさん» ありがとうございます!!あぁお知らせしたものの続編を制作しようかちょっと考えています!そう言っていただけると本当に嬉しいです!また、ありましたらよろしくお願いします!ここまで読んでいただき本当にありがとうございます! (2019年9月13日 18時) (レス) id: 0c40e9d2ec (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃあ(プロフ) - ここで終わっちゃうんですね…!!楽しみに読ませていただいておりました。男主でハマることはなかなかないので、ちょっぴり寂しいですね…お疲れ様でした! (2019年9月13日 9時) (レス) id: 3b8ee76993 (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 千鶴さん» こちらこそです!全然気になさらないでください!!ありがとうございます! (2019年9月3日 7時) (レス) id: 0c40e9d2ec (このIDを非表示/違反報告)
千鶴(プロフ) - kiraさん» いえいえ!わざわさありがとうございます!これからも更新頑張ってください(上から目線っぽくてすいません(;>_<;))応援しております!m(._.)m (2019年9月3日 0時) (レス) id: f9b35903d2 (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - よく考えてみてみれば簡易文字でもなんでもない!本当に教えてくださりありがとうございます! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 0c40e9d2ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kira | 作成日時:2019年8月22日 17時