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*硬質化の実験* ページ20

私達はハンジさん達と合流し、エレンの硬質化の実験を行ったが、実験は思うように進まなかった


三度目の巨人化


体力ももう残っていないようでエレンの下半身が剥き出しの状態だった


「エレン…!!」


「どうしたエレン…!!立て!!人類の明日が君にかかっているんだ…立ってくれぇぇ!!」


心配そうにするミカサを他所に、ハンジさんは興奮気味にエレンにそう叫ぶ


硬質化はやはり特殊のようで、今のエレンにはできなさそうだった


「エレン!まだ動かせそうか?何かしらの合図を送ってくれ!」


ハンジさんは諦めたくないようでエレンに声をかけ続けたが、エレンの反応は全くない


今日のところはエレンの体力的にも実験を中止した方が良さそうね…


「エレン…!!」


するとミカサが単独行動を取り、エレンの元に駆け寄って行ってしまった


「ミカサ!!」


後を追おうとするジャンを私は止め、馬から降りるとすぐにミカサとエレンの元に駆け寄った


やはりエレンはピクリとも動かない


崖の上にいるハンジさん達に私は首を横に振ってエレンが限界であることを伝えた


「エレーーン!!!」


エレンの合図もない事からハンジさんはやっと実験を中止した


「あっつ!!あっついな君は本当に…!」


「ハンジさん…!!無理矢理引っ張ってはエレンの顔が…!」


ハンジさんは無理矢理引きちぎろうとしていたが、エレンの身体は一体化しかけていて、顔からは出血、男前な顔の原型はほとんどなかった


「ハンジさん!待って!!エレンから血が出ています!!」


「うぉぉぉぉ!!!見ろモブリット!!エレンの顔が…早く止血しろ!!」


「分隊長!!あなたに人の心はありますか!?」


ミカサの言葉も届いていないハンジさんにモブリットさんも声をかけるが、ハンジさんの興奮は収まらない


「ハンジさん、そのままエレンを支えていて下さい。…ミカサ切って」


「分かりました」


私の指示にミカサは躊躇する事なくすぐに繋ぎ目を切った


「…ぬぉっ…!?」


するとやっと離されたエレンの身体


「…悪い…取り乱した…」


ハンジさんは衝撃でやっと我に返ることができたようだ


エレンの身体は恐らく再生するはず


でも体力がほとんど失われてしまった分、時間はとてもかかりそうだ


「ミカサ、とりあえずエレンを運ぶのを手伝って。一度ここから離れよう」


「はい」


こうして硬質化の実験の初日は失敗で終わった

*一途な想い*→←*真相を知る者、知らない者*



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ああ - お気に入り200人突破!おめでとうございます!私はこの小説を読んでいて面白いなーと思います。続きが気になるので最後までしっかりと見ます! (10月7日 14時) (レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子です!(プロフ) - ゆーkoさん» こんにちは!コメントありがとうございます!!( ; ; )バレンタイン編気に入っていただけたようで嬉しいです!お互い体調にはこれからも気をつけましょう(^^)ありがとうございます! (2021年2月24日 11時) (レス) id: 5923052a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - こんにちは(^.^)いつも楽しみに愛読してます(〃ω〃)先日のバレンタイン限定のとても良かったです(^^)お身体にお気をつけてお過ごしくださいm(._.)m (2021年2月24日 11時) (レス) id: a1cd8234df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:兵長大好き女子です! | 作成日時:2021年2月12日 15時

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