三輪先輩と後輩ちゃん

京都姉妹校交流会ｰ団体戦ｰ ページ17

【後輩side】

東京校京都校とそれぞれ位置に着いて開始の合図を待ってると、スピーカーからムカつく声が聞こえた

五条「開始1分前でーす。ではここで庵歌姫先生に、ありがたーい激励の言葉を頂きまーす」

庵「は？あ…えっと…ある程度の怪我は仕方ないですが…えーその…時々は、助け合い的なアレが…」

突然無茶振りされて言う事が思い付かないのかぐだぐだ言う歌姫先生に、｢時間でーす｣と容赦なく言い放つ

ありゃりゃ…

庵「ちょっと五条アンタねぇ！？」

そんな歌姫先生の声を無視して、｢それでは姉妹校交流会、スタート！！｣と耳がキーンとするぐらいうるせぇ声で言う奴の声を合図に交流会がスタートした

庵「先輩を敬えッ！！」

そんな2人のやり取りに思わず苦笑が漏れる

あは、あはは…歌姫先生、強く生きてくだせー


虎杖「ボス呪霊、どの辺に居るかな？」

前方を走る虎杖君が近くに居た先輩達に向けてそう聞くと、パンダ先輩が答えた

パンダ「放たれたのは両校の中間地点だろうけど…まぁ、じっとはしてないわな」

まぁ、そもそもアイツら空気とか読みそうにねーですからね

真希「例のタイミングで索敵に長けたパンダ班と恵班に分かれる。後は頼んだぞ、悠仁」

虎杖「押忍！」

虎杖君がそう言った後、玉犬ちゃんがワンワン吠えた

パンダ「雑魚だな」

そう言ってパンダ先輩達はそのまま真っ直ぐ道を通ろうとする中、視界に何か人影が映った

あ、マズイ！

『先輩、止まってくだせー』

伏黒「先輩、ストップ！」

伏黒君とハモってそう言うとパンダ先輩達は急ブレーキで止まった

東堂「よーし、全員居るな！纏めて掛かって来い！」

木々をグーパンでぶち倒して、うちらの現れたのは上半身裸のやべぇ奴

真希「散れ！」

真希先輩の声を合図に、容赦なく顔面に膝蹴りを入れる虎杖君を置いてそれぞれ二手に別れた

因みに私は伏黒君と真希先輩の班だ

伏黒「東堂1人でしたね」

真希「やっぱ悠仁に変えて正解だったな」

まぁ、そうかもだけど…

『虎杖君、あんな筋肉ゴリラ1人で相手にして大丈夫ですかね…』

真希「何だ心配か、A？」

心配…なのかな

良く分かんねーですけど、また虎杖君があんな風になっちまうんじゃないかと思うと＿

伏黒「虎杖なら大丈夫だ。信じろ」

私の思ってる事を察してか目を見て真剣にそう言う伏黒君の言葉を聞いて、ちーとばかり気が楽になったような気がした


『そーですね、虎杖君も大概やべぇですし何とかなりますよね！』

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