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クロロside
背後で物が壊れる音が響く。そろそろセイラが本気を出したんだろうなんて呑気なことを考えながら、目の前で暴れる2人の男の攻撃を躱す。
俺とヒソカで2人。エグルと秘書で4人。ロキで1人。お互いがお互いの間合いに入らないよう気を付けながら動いていると、それなりに疲れるな。
ク「ま、1番疲れるのはセイラか…」
この戦いが始まる前、セイラは俺達にある忠告をした。それは『絶対にセイラの戦いに混ざらないこと』。理由としては、あの女の能力が、能力発動時目を合わせた相手の脳内の最も大きな割合を占めている存在の記憶を消すというものだから。
目を合わせるのもアウト。俺らがセイラに気を取られるのもアウトというわけだ。
しかし、ことエグルとロキに関してそれは無謀に等しい。だからこそ、セイラはそんな忠告を言い渡した。
「考え事とは余裕だな！」
「俺達じゃあ役不足ってか⁉あ"ぁ？」
ク「犬に虎…全く厄介だな。幹部には担当動物が付くってのは本当だったのか…」
あの女の蛇といい、幹部には担当動物がいるようで。ドーピングに成功した個体は、相棒として侍らせることが出来るらしい。これは、優秀な秘書が事前に集めた情報の１つだ。
犬、虎、鹿、豚、リス、兎、烏、豹、土竜、そして蛇。なんだ、ここは動物園か？
ク「っと、危ないな」
腕に噛み付いてきた「犬だったもの」を振り払う。厄介なのは念能力者の幹部だけじゃなく、凶暴化した動物もってことか。
他の様子を見てみれば、苦戦しているのはロキの所だけだろう。社長も秘書も奇術師も、楽しそうに暴れてる。
ク「仕方ないな…さっさと片付けて悪友の馬鹿弟子でも助けてやるか…」
凄んでくる2人に、能力なんて必要ない。
愛刀で軽く遊んでやれば、毒が回って蹲る。
全く手答えの「て」の字もない。
ク「おい、馬鹿弟子。調子どうだ？」
ロ「あー！クロロさん〜！」
ク「自分の分身くらい完璧に操って見せろよ」
俺の登場に目を輝かせたコイツの頭を軽く叩いてやれば、敵の能力のせいか磁場が歪んでいると。
言い訳無用だ。練習不足。そんなんじゃレイにどやされるぞ。
ク「まぁ、いい。手伝ってやるから、もう2体くらい分身出せ」
ロ「無茶言わないでくださいよ！」
セイラの方でどんなに大きな音が鳴ろうとも、決して振り返ってはいけない。
俺もロキももどかしい気持ちを抑え込んで、相手を睨みつけた。敵は、土竜だ。
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ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます！正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください！私ができる限りにはなりますが実現させるので！ (2020年5月14日 2時) (
レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました！これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます！モフレ様もお体に気をつけてください！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…！このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……！お体に気をつけて頑張ってください！応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます！ゆっくりですがしっかり更新していきます！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バレーノ | 作成日時：2019年10月27日 8時
