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セイラside
ス「うふふ!とっても素敵ね!私とこの子の邪魔をしないで。分かったわね?」
貴「そっちからタイマンにしてくれるなら話は早いや。クロロにぃ!」
ク「あぁ、分かってる」
『目先1.5m。そろそろ当たるぞ』レオンの声を頼りに右手を振るった。戦いに慣れるまで、『
振り切った右拳の先で、僅かに風が動くのが分かった。ワタルにぃやヒソカの絶は分からないけど、これくらいの気配なら感じられるよ。
拳の勢いそのままに、左足でスネークの顔面目掛けて踵を叩きつけようとする。
レ『蛇がいることを忘れるな』
貴「あ、そっか」
レオンの言葉で我に返った。いけないいけない。ちょっと焦って冷静じゃなくなってた。すぐさま足を引っ込めると、カチンッと歯と歯が勢いよく噛み合わされる音が鳴った。
ス「おかしいわねぇ…気配を読むのが苦手って聞いていたのだけれど…」
貴「いや、意外と読めるよ。いっつもそれ以上に読めない人達と一緒にいるからね。それに比べれば、オネーサンは単調で読み易い」
へぇ…言ってくれるじゃない。
途端、脇腹に激痛。この女…ピンヒールできやがった。
でも、この好機を逃すわけにはいかない。咄嗟に足を掴んで、そのまま地面に叩き付ける。
感も冴えてきたし、そろそろいいかな。早くこの女を痛めつけてやりたい衝動に駆られる。おかしいな。いつもだったらこんなんじゃないのに。なんか今日は、余裕が無いや。なんならいつもより好戦的になってる。
貴「『
レイにぃの次に私に力を与えてくれる、出会ってからほとんど全ての時間を共に過ごす可愛い相棒。
レ『背中は守ってやる。セイラは思う存分暴れろ』
貴「ありがとう」
ス「さっきから一体誰とお話ししてるのかしらぁ?私の動きを読めてるのと、もしかして関係あったりする?」
さぁ、どうだろうね。腹の底から湧き上がってくる力に、拳を握り締めた。
大丈夫。絶対負けないよ。だって私は、あの大切な日々が消えることが、死ぬより恐ろしいから。
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ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます!正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください!私ができる限りにはなりますが実現させるので! (2020年5月14日 2時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました!これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます!モフレ様もお体に気をつけてください! (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…!このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……!お体に気をつけて頑張ってください!応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます!ゆっくりですがしっかり更新していきます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バレーノ | 作成日時:2019年10月27日 8時