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セイラside
なんとも言えない気まずい雰囲気から数日後、とうとう最終試験の日になった。
四次試験は私たちの出る幕はほぼなかったからなにがあったから知らないけど、かなり危険だったらしい。
最終試験はトーナメント形式。一度でも誰かに勝てれば合格というものだったけれど…
貴「試合開始数十秒で降参ってなにさ…」
レ「さぁな。アイツの考えてることなんて、分かりたくもねぇな」
クラピカとヒソカの対決、ヒソカはほぼ手出しせずに降参したのだ。
その後のゴンの試合は酷いものだった。無抵抗のゴンをひたすら殴り続けた忍者は、シュウにぃのブラックリストに追加された。
しかし、問題はこの後、ギタラクルとキルアの戦いで起こった。
ワ「ギタラクル、と言ってもイルミなんでしょう？キルアは大丈夫でしょうか…」
シ「さぁね…僕としてもあまりキルアには傷ついたりして欲しくはないが、彼らの家族関係に口を出さないというのも契約の１つ」
ナ「破ればボクらが危険な目にあウ…」
カ「もし『なにか』あったときは、あのこの『おともだち』にたよるしかないですね」
2人が向き合うと案の定イルミは正体を明かし、キルアは混乱。おまけに「お前に友達は必要ない。お前には殺ししかない。だから帰ってこい」と。
ゴンがいたら、ここで何か行動を起こしてくれたかもしれない…
レ「言わんとしてることはわかるんだけどな…
12のガキには少々酷だな」
貴「う〜ん…私は問題ない気がするけどな…
現に私たちだって殺しを始めてから特に変わってないし…」
シ「それは恐らく、元々殺人に対して罪の意識があるからだろうね」
ワ「彼らにはそれがない、生まれつきの殺し屋。確かに、シュウの言う通りですね」
と、話していた時。レイにぃが急に動いた。
貴「え⁉ちょ、レイにぃ⁉どうしたの⁉」
レイにぃの方を見れば、キルアが他の受験者を殺そうとしたのか、レイにぃに組み伏せられていた。
イ「あちゃー。やっぱレイがいる前じゃ無理か…まだまだだね、キル」
ナ「どういうつもリ？会話とかよく聞こえなかったけド、そそのかした悪い魔法使いはイルミかナ？」
私たちは警戒態勢に入り、イルミを取り囲む。
すると、レイにぃの冷たい声が響いた。
レ「会長や、この子は失格じゃ」
ネ「ふむ、どうしてかね？」
レ「このような弱い心では、この先何があっても耐えられん。この子の為にも今は失格にするべきじゃ」
穏やかな顔で言い放った。
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作者名：バレーノ | 作成日時：2019年2月1日 15時
