【BROTHERS CONFLICT】今日から兄弟

養子 ページ3

翌日

美和は施設に足を運ばせ、Aを迎え入れた

園長｢ではここにサインを｣

美和｢はい｣

貴方｢………｣

A、美和、園長で園長室のソファに向かい合わせに座り美和と園長は書類やら手続きやらを進める

Aはぼーっと窓から外を見つめる

園長｢Aちゃん｣

園長の声にはっとし、前を向く

園長｢ぼーっと大丈夫？これから美和さんと2人で話す事があるから席をはずしてもらってもいい？｣

Aは頷き部屋を出る

そしてAが部屋を出たあとAの生い立ちの事で園長が話をした

Aの親は産まれてすぐ他界し、お金目的で親戚に引き取られたこと。

その引き取り人はAには無関心で話す事も無かったせいで言葉をあまり発さないし、外の世界には知らない事が沢山あること。

ストレスが溜まると暴力を振るわれていたため慣れていない人や初めて会う人、特に大人には警戒してしまうこと。

あまりに衝撃で美和は驚く事ばかりだった

園長｢施設では問題児でしたが、あの子もまだ16歳の子供です。どうかよろしくお願いします｣

園長は頭を下げた

｢あ、母さん｣

2人が施設からでると背の高い男の人が車を停めて立っていた

美和｢雅臣、ありがとうね｣

｢いや、いいよ。…その子？｣

美和の後ろに隠れ袖を掴んでるAを見て聞いた

美和｢えぇ、そうよ、Aちゃん｣

そう言って美和は｢大丈夫よ｣と微笑みながらAをみた

貴方｢………｣

｢僕は長男の雅臣。よろしくね(＾＾)｣

雅臣はAの身長に合わせ、屈んだ

Aは戸惑い目線を下にやる

美和｢悪い子じゃないのよ、そのうち慣れるわ｣

美和はAの頭に手を置いた

雅臣｢うん、分かってるよ。それじゃ行こうか｣

美和｢えぇ｣

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