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出会い ページ2

12月中旬

貴方「………」

就寝時間をまわった時間に毎日この公園のベンチに座りぼーっと夜空を見上げる

施設の不自由さに嫌気がさし、何回も施設を飛び出しバレた日には園長に怒られる

貴方「っくしょん……」

玄関からでるとバレるからと部屋の窓からコソコソ飛び出し靴も履かず上着も着ていない

貴方(……さむい……)

「なにしてるの?」

後ろからの声に思わずびくっと肩を揺らす

声の方に振り向くと大人の綺麗な女の人が立っていた

ばっとベンチから立ち上がりその人を警戒する

貴方「………」

「…寒くない?」

その言葉には答えず黙ったまま軽く睨んだ

「怖いの?何もしないわ。ほら、これ付けて」

そう言って自分の首からマフラーをはずしAにつけようとする

先生「こら!やっとみつけた!」

Aははっと振り向くと施設の先生が怒りながらAの元に近づいてくる

貴方「………」

先生「まったく!何でこんなに言う事聞けないのかしら!」

先生は少し怒鳴りながらAの腕を引っ張り施設に戻ろうとする

貴方「っ、」

Aは掴まれた腕を離せと言うように抵抗する

「…あ、あの」

先生「あぁ、すいません、ご迷惑をお掛けしました。」

「あ、いえ…その子は…」

先生「施設の子供です、飛び出してしまって」

そう言って公園を去ろうとAの腕を引っ張る

「………あの、その子引き取らせてもらうことはできないですか?とてもじゃないですけど、見ていられなくて」

その人は少し怒りながら先生にそう言った

先生「………今日はもう夜遅いのでまた後日でお願いします」

「分かりました。では後日伺います」

貴方「………」

Aは何が何だかよく分からず呆然と立っている

「貴方、名前は?」

貴方「…………A……」

その日を境に美和はAに会いに毎日のように施設に足を運びAが知らない事を沢山教えてくれた。そして美和には沢山の家族がいる事、普段は海外で仕事をしてる事など美和はAに会う度色々な話をしていく

美和「無理に貴方を迎え入れたくないの。だから少しでも距離が縮まったらその時は…」

美和は来る度にそう言った

Aも最初は戸惑っていたがだんだん美和に心を寄せていった

美和「それじゃ、今日はそろそろ仕事に戻るわ、また明日来るわね」

ぎゅっ

Aは美和の袖を掴む

貴方「………あ、っAも……いき、たい…」

美和「……っもちろんよ!」

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2021年2月17日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - はじめまして!!とても続きが気になります!!BROTHERSCONFLICT入れて欲しいです^ ^応援しています!! (2020年8月3日 19時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かは | 作成日時:2020年8月1日 1時

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