203話 思うがために 後編 ページ22
真子は私が泣き止むまでずっと抱き締めながら頭を撫でてくれていた
『真子....ごめんなさい』
私は真子のシャツをぎゅっと掴み真子の胸に頭を埋めながら言う
「俺の方こそすまんな」
真子は私の肩を掴んで私を離し見つめてくる
そこにはいつものニヤニヤした顔ではなく真剣な表情をした真子がいた
『私....わからなくなってきたの』
私がそう言うと真子の顔が少し険しくなる
私は真子が私の体目当てになってしまったのではないかという事を話した
ー
「なるほどなぁ」
真子は小さくため息をついて私を再度見つめ優しい目をする
「A俺も調子乗り過ぎたわ。体目当てって思われても仕方ない事してもうてたからなぁ不安にさせてしもてすまんな。あのなAが好き過ぎてたまらんねん」
『えっ』
「Aが必死に耐えようとしてるとことか、顔赤くして俺のこと見るとことか可愛くて、もっと見たい思てしまうねん。今まではやろうと思ってもひよ里が邪魔してきよったからできんかったけど今はひよ里がおらんから調子乗ってしもた。ほんますまん」
なにその嬉しい理由....
真子はこんなにも私のことを好きでいてくれていたのに私は疑ってしまった
私の中に一気に罪悪感が溜まってくる
「Aすまんな」
『私もごめんなさい』
真子は私をまた強く抱き締めてくれる
「なぁA仲直りしようや」
『いいの？私、真子の事のこと疑っちゃったのに』
「そうさせてしもうたんは俺やからAは悪くない」
そう言って私の背中をぽんぽんっと優しく叩いてくれる
本当にこの人は優しくていつもこの人の嫁になれてよかったと思わせてくれる
ほら、さっきまでいろいろ不安だったけど今はそんなこと忘れてしまうくらい幸せな気持ちになってる
「A愛してるで」
ニコッと笑う真子の笑顔はキラキラ輝いていて....
『私も愛してるよ真子』
私もその笑顔につられてニコッと笑い
近づいてくる真子の顔に私は目を瞑りそれを待つ
真子の唇が私の唇に触れ少しの間そのままでいると....
ピリリリッ
「『！？』」
私と真子は急に鳴った電話の音でキスをやめ私は携帯を出して誰からの電話かを確認すると”喜助さん”と書かれていた
真子は私を後ろから抱き寄せながら私の肩に顎を乗せて「でーへんのか？」と聞いてくるので
私はピッとボタンを押して電話に出る
___『喜助さんどうしましたか？』
___「A！ひよ里さんが目を覚ましたらしいっス」
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あすな(プロフ) - 悠月さんありがとうございます！頑張ります (2020年5月13日 23時) (
レス) id: b2fa0aee84 (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あすな(プロフ) - コメントありがとうございます！現在少しスランプにハマっていて更新ペースが前よりも亀更新で申し訳ありません。他の隊長格との話も頑張って書いていきます。 (2020年3月22日 19時) (レス) id: b12de1da1e (このIDを非表示/違反報告)
銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - 隠す姿から最後まで読まして頂いております！もしよろしければ、朽木白哉さんとの再会などのエピソード等もリクエストとして案に入れて頂けたら嬉しく思います！作者様のペースでゆっくりでもこれからも更新して頂けたら嬉しいです！続きも楽しみにしています！ (2020年3月22日 4時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
名無し18598号(プロフ) - 出来たらで良いですよ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 2a8ce02be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすな | 作成日時：2019年5月12日 19時
