199話 予想不可 ページ18
＝一番隊＝
〈一〉と書かれた相変わらず大きい扉を目の前にして緊張してしまう
卯ノ花隊長は私達が処分の対象から外れたって言ってたから中に入った瞬間「捕らえろ！」みたいなことにはならないってことだよね....
じゃあなんの用だろ....まさか帰ってきてほしいとか........？
「仮面の軍勢の平子真子やけどー誰か開けてくれへんかー」
まるで緊張という文字がない真子の声が一番隊隊舎に響く
昔と全然変わっていない掛け声にクスッと笑ってしまう
「A何笑っとんねん」
『懐かしいなって』
ふふっと笑って真子を見るとせやなーっと言いながら私の頭を撫でる真子
私達が見つめ合っていると目の前の〈一〉と書かれた扉がギギギッと音を立てて開く
「行こか」
『うん』
私は握られている真子の手を優しく握り返し真子と一緒に扉の中に入る
扉の中に入ると総隊長が隊主会の位置で立っていた
やっぱり総隊長を前にするとさっきよりも緊張する
「よう来てくれた平子真子・西園寺A」
少し目を開けて私達を見る総隊長
「今日来てもらったのはお主らに言わなくてはならないことがあるからじゃ」
そう言うと総隊長が頭を下げる
「『！？』」
総隊長の行動に私達２人は驚く
「100年前の件だけでなく今回の件も含め儂等は藍染の仕業であることを気付けんかった
そのせいでお主達がこの100年辛い思いをしながら生活しなくてはならなくなった
本当に申し訳ない.....
これからの事は儂等がどうこう言える立場でないのはわかっているのじゃが
できることならお主らに戻って来て欲しいと思っておる」
まさか総隊長直々に謝られるとは思わなかった
藍染の事については気づけと言う方が難しい....でも私達がこの100年苦労したのも事実
そしてこれからどうするかの方針が決まっていないのも事実....
私が考えていると急に真子が握っている手に力を入れる
「総隊長さんひよ里や俺らのこと治療してくれた事とかは感謝しとる。俺らかてこれからどうするかまだ決めとらん。仮面の軍勢のみんなと話し合ってからその返事出すわ」
「承知した」
「あと.....
Aは西園寺やなくて平子や」
ニヤッと笑い私を横抱きする真子
『！？』
私は急に横抱きされた事と総隊長のニコニコした視線で顔が真っ赤になる
「ほなな」
真子はクルッと扉の方に振り向き瞬歩で部屋を出て私達は四番隊に戻るのだった
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あすな(プロフ) - 悠月さんありがとうございます！頑張ります (2020年5月13日 23時) (
レス) id: b2fa0aee84 (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あすな(プロフ) - コメントありがとうございます！現在少しスランプにハマっていて更新ペースが前よりも亀更新で申し訳ありません。他の隊長格との話も頑張って書いていきます。 (2020年3月22日 19時) (レス) id: b12de1da1e (このIDを非表示/違反報告)
銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - 隠す姿から最後まで読まして頂いております！もしよろしければ、朽木白哉さんとの再会などのエピソード等もリクエストとして案に入れて頂けたら嬉しく思います！作者様のペースでゆっくりでもこれからも更新して頂けたら嬉しいです！続きも楽しみにしています！ (2020年3月22日 4時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
名無し18598号(プロフ) - 出来たらで良いですよ (2019年7月8日 7時) (レス) id: 2a8ce02be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすな | 作成日時：2019年5月12日 19時
