隠す姿Ⅱ 【BLEACH】 (ページ7)

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54話　独占欲ページ7

私が部屋を出て行こうとしたその時

ガシッ

私は藍染副隊長に腕を掴まれていた

『！？』
私は驚き藍染副隊長の方を向くと

ドンッ

壁に両手を頭の上で押さえつけられる

藍「なんで僕のことを避けるんだいA」
全身が強張り怖いと思う

『さっ避けているつもりはありません』

藍「嘘だね」
不敵な笑みを浮かべ私をみる藍染副隊長

『今回は笑って誤魔化してはいませんよ』

藍「言っただろう？君はわかりやすいとね」
そういって私の手を離す藍染副隊長

『失礼します』
私は藍染副隊長に背を向けて逃げるように部屋を出た

ー

藍「(あの羽織…俺のものに手を出すなという意味か)」
フッと笑いAの出ていった扉を眺める藍染だった

ー

『怖かった…』
未だに少し体が震える

『(早く書類渡して戻ろう)』
そう思い十三番隊に向かう

＝十三番隊＝

『十番隊の西園寺です。浮竹隊長ー？』
私が部屋を覗くと私に気づいた浮竹隊長がこちらを見る

浮「あぁ西園寺隊長」
お茶を持ち座っている浮竹隊長

京「やぁAちゃん」
浮竹隊長の隣には京楽隊長もいた

『こんにちは京楽隊長』

浮「どうしたんだい？」
首を傾げ私をみる浮竹隊長

『この書類を持って来ました』

浮「ありがとう。西園寺隊長も少しゆっくりしていかないかい？」

『お誘いはありがたいのですが仕事が残っていますので…』

浮「西園寺隊長は真面目だな！」
はははと笑う浮竹隊長

京「Aちゃんは偉いねー」
浮竹隊長と同様に笑う京楽隊長

『京楽隊長は仕事してください』

京「いやはやこれは手厳しい」
笑いながら傘を深くかぶる京楽隊長

『では』
そう言って振りかえって部屋を出ようとした時

京「あれ？Aちゃん」
京楽隊長に呼ばれ振り向く

『どうされましたか？』

京「今日は早めに部屋に帰ってあげたほうがいいかもね」
ニヤリと笑い私の隊主服を指差す

『？？』

私が羽織を脱ぐとそこには〈十〉ではなく〈五〉と書かれた隊主服

『なにこれ！』
私の隊主服は真子の隊主服と同じく袖があって、しかも肩にかけていたから全然気づかなかった

京「いやー平子君も独占欲が強いね～」

浮「愛されてるじゃないか西園寺隊長！」
はははと浮竹隊長と京楽隊長が笑いあう

『しっ失礼します！』
私は顔が赤くなって部屋を出る

『(今考えたら私すごく恥ずかしいことしてたんじゃ…真子のバカ！)』
私は瞬歩で真子の部屋へと向かった