隠す姿Ⅱ 【BLEACH】 (ページ16)

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63話　隊主服の重要性ページ16

＝十番隊執務室＝

ガチャッ

『樹ただいま』
部屋に入ると誰もいない

『書類配達にでも行ってるのかな？』
私は椅子に座って書類に目を通す

『さっき喜助さんにもらった飴食べよ』

パクッ

『あっまー美味しい！』
コロコロと舌で舐めれば飴が溶けて甘い味が口に広がる
すると急に眠くなってきた

『んっ眠い』
私はソファの上で眠る事にした

ー

『んーよく寝た』
私は時計を見る２時間ほど寝ていたらしい
あれ私こんな声高かったっけ？体を起こすと異変に気付く

『ありぇ？私こんにゃに足短かったけ？』
疑問に思い手を見ると手も小さくなっていた

『にゃにこれ！』
幸い樹も帰って来てなくて隊主室には私1人
小さくなったせいか服がはだけていて恥ずかしい

『喜助しゃんのところに行ってみよ』
隊主服で自分の体を隠し
こんな事になった原因が喜助さんにあると思い喜助さんの所に瞬歩で向かった

＝十二番隊執務室＝

『喜助しゃん！Aでしゅ！』
そう扉に向かって言う

浦「どうしましたか？」
扉をあけて私を見て驚く喜助さん

浦「えっ子供？」
首を傾げしゃがみ私に目線を合わせる喜助さん

浦「えっとどこから来たんスか？」
私の頭を撫でる

『Aでしゅよ喜助しゃん』

浦「えっA？」
驚き私が着ている隊主服の〈十〉を確認する喜助さん

浦「ほんとだ。なんでこうなったか覚えはあるっスか？」
手で顎を持って考え込む喜助さん

『喜助しゃんにもらった飴を食べたら眠くにゃって起きたらこの状態でした』
そう言うと喜助さんの目が開いて執務室の中に入って物を漁る

浦「あっ！A渡す飴を間違えたっス。すみませんっス」
私に目線を合わせて謝る喜助さん

『まあわざとじゃなしゃしょうなのでいいでしゅよ。これっていつ戻るんでしゅか？』
小さくため息をついて喜助さんを見る

浦「んー多分数日このままだと思うっス」
冷や汗をかきながら私を見てくる

『えっ！』
今日中に治るのではと思っていたから驚いた
というかこの不便な体を数日って…

浦「すみませんっス。服は今用意しますから！」
部屋の中に案内され、ソファに座る

『よいしょっと』
ソファに座るのも一苦労

浦「あったっス！Aどうぞ」
小さいサイズの死覇装を受け取る

『着替えるのであっち向いててくだしゃい』

浦「はいっス」
私と逆の方を見る喜助さん
私は素早く着替える

『着替えれました』
ぴったりなサイズがあってよかった
でもこの格好を数日って…