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男はそう言って妖しく笑った
その口からは尖った八重歯のようなものがこちらを覗いていた
目は紫で瞳孔がギラギラと妖しくこちらを見つめている
何故か目が離せなくて思わず息を飲んだ
「おまん、俺のこと知っとーか?」
見た目からは想像できない口調で彼はそう聞いてきた
知ってるも何も、今出会ってベッドに押し倒している状況がおかしいことに何も思わないのかこの人は…
彼からの視線に耐えれず私が何も言わないことに痺れを切らしたのか私の手首を片手で捲り上げ頭の上で固く掴んだ
『ッた、!』
「俺のこと知ってんのかって」
『知らない、!痛いから早く離してッ!』
「ふーん。山奥の話、親から昔言われてみたこと思い出してみーや」
山奥…?この人は何を言ってるんだろうか
でも思い出さないと何か、何かされそうで怖い
野生の勘というものか。直感でそう感じた私はひたすら山奥で当てはまる両親の言葉を思い出した
「いーい?A。この町の山奥には大きな館があるの。でも絶対に入っちゃダメよ」
『なんでー?』
「そこには化物が住んでるの。それで、その化物が館に入った人間の血一滴残らず喰べちゃうからよ」
『えー怖い!!』
______
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サーっと血の気が引いていくのが分かった
何で気がつかなかったんだろう、あんなに何十回と聞かされた話だったのに
私のそんな様子を見てわかったのか目の前の彼__いや、化物は横に向いていた私の顔を強引に自分の方へ向けた
『ッやだ…!!誰か助けて、…!』
「その様子じゃ気づいたみたいやな
でもなァ人間、もう遅いねん」
『やだッ、やだやだやだ!!』
「ッチ、うるせーな、黙れよ」
『…?!…ふぁ、ん…、ふ…』
いきなり化物が私の唇に喰いついてきた
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しゅー(プロフ) - 初コメ失礼します!久しぶりの更新嬉しいです!これからも応援しています! (2020年2月23日 10時) (レス) id: e82b0f1951 (このIDを非表示/違反報告)
メグミルク - コメント失礼します!!この作品めっちゃ面白くて大好きです!!頑張ってください!!応援してます!! (2020年2月19日 20時) (レス) id: 6a7c0777cd (このIDを非表示/違反報告)
mio - この作品 大好きです!応援してます!! (2020年2月16日 14時) (レス) id: bdb1a7276a (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 初コメ失礼します!とても面白いです!更新頑張ってください!待ってます! (2019年12月30日 10時) (レス) id: 53c9f0c34f (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 作品好きですはまるw (2019年12月22日 11時) (レス) id: 8efed06d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:.。なな。. | 作成日時:2019年12月4日 18時