甘い接吻。【浦島坂田船】

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昔から親からの圧力がすごい理由は分かっていた。親が経営している大手企業の令嬢が私だから
テストは満点じゃなければ家に入らせてくれないし、英語、ピアノ、水泳などの英才教育も幼いながらこなした
それでも親が私を褒めることは一度たりともなかった

褒められるために頑張っていた習い事も親からの厳しい言葉もたまにやられる虐.待だって反抗しないで耐えてきたはずだ。それでもだめだった。

この16年間耐えてきた。でも、もう限界だった





「Aいい加減にしなさい！！最近勉強してないと思ったら遊び呆けてるなんて！！！」


「宮園家の令嬢として恥ずかしくないのはお前は！！」



門限の17時を5分過ぎただけ、しかも生徒会の仕事で残ってただけ。
この親は子が何も言ってないのに遊びで遅くなってると勘違いしている。

普通最初は話を聞くもんじゃないの？ていうか心配はしないの？

私の我慢はここで限界に達した




『毎日毎日怒って、私の話なんか聞いてくれたこと1回もないくせに、私のことなんか何とも思ってないくせに、知ったような口聞かないでよ…！大嫌い！！』



肩にかけていたバッグを投げて私はもう一度外へ飛び出した
暗闇の中、檻から抜け出した

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