お酒×初恋=ほろ甘依存症【さとみ】

アルコール23% ページ24

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「じゃあ、動画編集とかしてくるから五時間ぐらい籠るね。何か合ったらラインちょーだい」



『うん、分かった。頑張って！』



返事の代わりにﾆｺｯと笑うと自室に入っていった



近くに居れなくて悲しい気持ちは有るけど同じ空間に居ると思えば幸福感が増してくる



さて



『やりますかぁ！』









エプロンとマスクを着けて袖をまくったらまずは入らないゴミを捨てる



捨てて良いのか分からない物ははじっこに置いて置く。



続いて全体的に掃除機をかけたらラグ等を剥がして雑巾で床を拭く



この時点で時間は3時間も過ぎていた



『10時だしちょっと休むかな…』



持ってきたペットボトルのお茶を飲みながら、綺麗になった部屋を見て満足感に浸る



ｶﾞﾀﾝｯｷｰﾝ…



『え？…あ、ひなちゃんか』



大きな物が落ちた様な音がしたと思えば耳鳴りのような涼しい音がした



きっと、さとみの飼い猫のひなちゃんが物に当たったりしたのだろう



ｶﾞﾁｬ



「あ、A大丈夫？凄い音したけど」



声がしたと思えば自室のドアから顔を覗かせていたさとみ



さとみの話によると自室は防音加工をしているらしいのだけど、自室まで聞こえたのかな



『あー、うん。大丈夫だけど…多分ひなちゃんが物に当たったりしたのかも』



「良かった…え？ひななら俺の部屋に居たけど。何ならもかちゃんも」



『え、嘘でしょ…？』



ｶｷﾝﾂと背中が凍ったように固まる



少し、恐怖を感じた



「…大丈夫、きっとお隣さんが物落としただけだと思うよ。怖くない、大丈夫。」



いつの間にか此方に来ていてぎゅっと抱き締められた



私が怖いと感じる理由は昔から私はあっちの世界に近いからだ



アレが見えたり、アレに連れて行かれようとしたり。



それの事件等が有り、私は恐怖心と警戒心が高くなっている



『…ごめんね、ありがと』



「うん、大丈夫。けどもうちょっと一緒に居ようか」



『うん』



恐怖心の胸のドキドキは、恋愛的感情のドキドキに変わった



多分。









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