仮面VI ページ7
誰にも言ってこなかった気持ちが、英智にはバレている。
「…言おうと思った時も、ありました。
でも、今の私はあの頃と違います。
天才だともてはやされていた私は、今や五奇人の一角。
そんな私に思われても、彼女にとっては迷惑でしかないでしょう？」
自虐的な笑いがこぼれた。
Aは、本当に真っ直ぐないい子で、たくさんのアイドルに頼られている。
そんな彼女を自らのもとに縛るなど、絶対にできない。
そんな渉の思いを聞いた英智は、楽しそうに笑ってか細い声を出した。
「君がそんな風に考えてるなんてね。でも、かわいい桃李が言うには『Aは渉が好き』らしいよ？」
「…は？」
桃李は、何も知らない幼子のような雰囲気を持っているが、この夢ノ咲学院で常勝無敗を誇るユニットの一員だけあって、自分や周りを冷静に分析できる。
そんな彼が、Aは渉に好意を持っていると言う。
いわゆる脈アリなのではないか。
そんな思いがふつふつと湧き上がる。
が、そんなはずはないと考えを打ち消した。
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ふぉーる＠あんスタ民(プロフ) - ぱるミンさん» そう言ってもらえて嬉しいです。あなたのコメ見てちょっと感動しましたw (2016年2月18日 4時) (
レス) id: e8157d34f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるミン(プロフ) - 言葉が綺麗で、とんとんと心地よく作品内の時間が流れているような気がします。いい作品に出会えました。 (2016年2月18日 2時) (レス) id: ea368a524a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉーる＠あんスタ民 | 作成日時：2016年2月17日 18時
