姿くらまし ページ14
帰路に着くが目印の建物がなく、あろまの家を探すにも現在地もわからない俺はフジに笑われている。
「笑ってるなら教えてくれよ」
「…え?教えるが代償払えよ?」
「マタタビで」
俺は、俺に着いてこい、と言った猫の姿をした後ろを歩いた。
なんか気に入らない。
うざったい猫だ。
「…アリス、俺のことをどう見てる?」
フジが口を開くと俺は戸惑ってしまい、返事をうまく返せなかった。
「…猫」
見たまんまのことだ。見れば分かる。
「気に入らないんだろ?」
フジは、俺を見ずにちょっと道を反れて待ってろと言った。
5分もいや、2分も経たないうちに人間の人が出てきた。
「アリス、俺だ、フジだ」
あれ?確かにさっきまで似たような声の人と話した。
そういうことですか、フジさんはこんな人じゃない。
170もないだろう身長と黒のスーツを着こなしているイケメンが今目の前にいるのだが、この人がフジだなんて滅相もない。
「この姿じゃないと上がらせてもらえないんだ、俺は」
フジの声とそっくり。
「…フジ?」
そう言うとフジは、さっきから言ってるだろ、と若干イラつきながら俺の頭を軽く叩いた。
いやー、こんなイケメンと俺が帰ったらあろまさん、絶対に差別しますでしょ。
帰りにくい。
でもフジは行くぞ、と言って俺の腕を掴み歩いた。
フジさんの顔をみたらかっこ良く見えたのはこの時だった。
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更新しましたー♪( ´▽`)
いやー、楽しい。
フジさん登場でさらにテンションヤヴァす⬅︎
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作者名:葵空 | 作成日時:2014年4月19日 19時