26日目 ページ27
凛月side*
俺は今あんずと二人で話してる。
全部...
伝えるために。
「凛月君...本当にごめんね。」
違う、
俺が聞きたいのはそんな言葉じゃない。
「なんで謝るの?」
モヤモヤと訳の分からないイライラが混じり
つい冷たく返してしまう。
「凛月君の事沢山傷付けてきた。...だからもう...私には凛月君と話す資格なんてないと思うの...」
だからもう関わりたくないって言いたいわけ?
そんなの勝手すぎると思うんだけど。
「俺は...あんずに対してはすごい怒ってる。
でも、あんずだけが悪かったわけじゃない。」
元はと言えば
俺の考えが甘かった。
「元々、あんたが兄者のことが好きだったの...知ってた。」
「え.....?」
「...でも俺はあんずのことが好きで、兄者の代わりに俺が告白されたのは気食わなかったけど...それでも俺のそばに居てくれるから構わなかった。」
「ごめん...凛月君.....ほんとに...ごめん」
言いたいことが次々と口から出ていく。
もう嫌われても可笑しくない。
もう覚悟は決めてあるからいい。
「俺は我儘で...何もかも兄者と真逆だからあんずのこと幸せにできなそう。」
「そんなことないっ...」
「ごめん、あんず。もう終わりにしよう。」
勝手なのは俺。
自分で勝手に決めたことを
あんずの返事を聞かないうちに
俺はその場から去っていった。
「私はっ.......凛月君のこと傷付けてちゃったけど.......ホントは...凛月君と一緒で楽しかった........だから.....待ってる。」
待ってるだなんて馬鹿だな。
もう終わりって言ったのに。
でも、
何でこんなに
涙が溢れて止まらないんだろ。
「ッ...馬鹿でしょ...本当に。」
**
俺は帰りにAの様子を見に行こうとした。
泣いたことをバレないように
ゴシゴシと目を擦る。
何かあれば眠くて欠伸ばっかり出た。
だなんて言えば大丈夫だよね。
「...沢山傷付けてきた...」
途切れ途切れだけど、
確かに病室からは兄者の声が聞こえる...
「なんの話.....?」
Aの声が聞こえないのは
寝ているのか
それとも黙って聞いているのか...
「__好きだ」
その言葉が聞こえると
俺は邪魔にならないようにその場を後にした
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しあ - 最近見てみたんですけど夢主ちゃんが可哀想ですね。早く続きが見たいので更新待ってます! (2020年7月22日 13時) (レス) id: 42a61f7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
白布温泉@ひきフェス余韻(プロフ) - 夢主零との子供を妊娠→内緒で育てる→零気づく→色々あってハッピーエンド的な感じはどうでしょう?! (2017年6月17日 10時) (レス) id: 8988297004 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 - 主人公を此処まで傷つけたんですからやり返しては?(^言^)というかやり返してください。お願いしますm(_ _)m (2017年5月27日 20時) (レス) id: d580f8d8af (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 - 主人公を此処まで傷つけたんですからやり返しては?(^言^)というかやり返してください。お願いしますm(_ _)m (2017年5月27日 20時) (レス) id: d580f8d8af (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひなだぜ! - 速く続きが、見たいんだぜ!でも、ゆっくり更新して欲しいぜ! (2017年5月18日 17時) (レス) id: cf35ac5e39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浦 | 作成日時:2016年8月2日 18時