作戦通りじゃつまらない ページ36
【A視点】
係の人に案内されて乗ったモノレールは、あっという間に次の駅にたどり着いた。
ヒルトップステーション。看板にはそう書いてある。山側じゃなくて丘の上なのね。
そして案の定、こっち側にジムがあった。
小高い丘にある、草木で覆われた、自然が豊かすぎるジム。ポケモンセンターの前からそれを見上げていた。
まずはポケモンセンターで一息ついてからジム戦だね。ジョーイさんにみんなのモンスターボールを預けて、回復をお願いしている間、今回のジム戦はどうしようかと考える。
ヒヨクジムのジムリーダーはくさタイプのポケモンを使ってくるらしいから、全体的に相性がいい。その中で誰をより活躍させてあげたいか。戦いの中で魅せることができる子は誰か、方法は何か……。
アステ、ラル、ディッフェ。この三人でいこう。ザクロさんと戦ったときの応援組だ。
アステの火力で弱点を突いて一気に、ラルの忍耐力、ディッフェの防御力で冷静にじわじわと。そんな二面性のある戦いができそうだ。
それに、この三人はいいチームワークを築けている。それぞれがそれぞれの長所を引き出せるように動けるメンバー構成だと思う。
頭の中でバトルのイメージをしていると、私の名前を呼ぶジョーイさんの声が聞こえた。まだ作戦は考えていないけれど……まあ、臨機応変に戦うこともポケモンバトルの醍醐味だもんね。作戦通りじゃつまらないか。
駆け足で受付に向かい、みんなを迎えに行く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ということで、今回はアステ、ラル、ディッフェの三人に頑張ってもらいます!」
ポケモンセンターを出てすぐにあるバトルフィールドで、みんなにそう伝えた。
アステは飛び上がって喜びを表現し、ラルとハイタッチをし、そんな二人をディッフェが落ち着かせている。
ツドキとレイアは満面の笑みで、静かに三人にエールを送っていた。
「今回作戦は立ててないけど、みんなならきっと大丈夫! 一緒に頑張ろう!」
「任せて!」と言わんばかりの三つの視線を感じて、私の気持ちも高まってくる。
「ツドキ、レイア、二人とも応援よろしくね!」
こちらからは「もちろん」と優しく答えてくれるような二つの視線。二人のためにも頑張ろう。
さて、あの小高い丘にあるジムまで向かうとしよう。一度みんなをボールに戻して、緑豊かな大地を踏みしめ、進んでいく。
そして、探しに探し求めていたそこに着いた……のだけど。
「ここ、ジムなの!?」
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頂志桜(サム)(プロフ) - はじゅさん» お久しぶりです!コメントありがとうございます!逆ギレされるほど気に入ってもらえて、うれしいです(謎) でも、期末の勉強を疎かにしてはいけませんよ〜(と言っている私もテスト期間なので人のこと言えませんが……笑) お互い頑張りましょう! (2018年6月26日 22時) (レス) id: 1b8d8957f6 (このIDを非表示/違反報告)
はじゅ - おかげで期末全然勉強できません!!(こんなに面白い作品をありがとうございます神様) (2018年6月26日 20時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
はじゅ - お久しぶりです!もういつまで経ってもなんでこんなに面白いんですか!!(謎の逆ギレ (2018年6月26日 20時) (レス) id: 26f7e5e552 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!そして、お誕生日おめでとうございます!!実は、このシリーズも今日が誕生日なんです!感慨深いですね〜 (2018年6月12日 21時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - きょうはわたしのたんじょうび (2018年6月12日 12時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:頂志桜 | 作成日時:2018年6月9日 15時