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6:御嬢様 ページ6

『って事で皆探索してみてね〜トイレの場所くらい覚えて欲しいしネ』



なんて事をセイヴァーが言うので皆で探索を開始する事に。


(と言っても何すれば良いんだろう……)

すれば良い事が良く分からず、僕が右往左往していると

「ちょっと……瑠衣様…でしたかしら?」

可憐な声に振り向くとそこには車椅子に座った“紅木 蘭”さんとそれを押す“紅木 翔良”さんがいた。

蘭さんは赤く、腰まで届く長い髪の先を緩く巻き、唇も同じ赤。
服装は………ゴスロリ。

うん、可愛い。


…………って、僕何考えてるんだ!?

僕は頭を押さえて、頭に浮かんだ単語を振り払った。
僕、これじゃあただの変人じゃないか……

「おい、お前大丈夫か?」

翔良さんが僕の肩を撫でる。
暖かくて、大きい手………。

蘭さんと同じ赤い髪に執事服、
そして……


顔半分、色が違う……。

そんな事を考えていたからか、翔良さんの顔をじっと見つめてしまっていた。

「俺の顔、なんか付いてるか?」

そんな翔良さんの質問に僕は即答した。

「あ、いえ、顔が良いと思いまして」

僕は何を言ってるんだぁ!!
咄嗟に『なんでもない』と言うように両手を胸の前で振る。

翔良さんは困ったように笑うと蘭さんの座っている車椅子を押して別の部屋へ行った。

「では、行きましょうかお嬢」

翔良さんが笑いながら囁いた言葉に蘭さんの目付きが鋭くなる。

「だからそれは言わないでと何度言ったら分かるのかしら!?」

そんな言い合いの声が遠くなる。

(お姉ちゃん、どこに行ったんだろう……)

そう思って周りを見てもお姉ちゃんが見当たらない。
不安になる。

すると、蘭さん達のお姉ちゃんがお喋りをしていた。
僕はお姉ちゃんの隣に行き、会話に入り込む。

「お、瑠衣いたのか」

お姉ちゃんが僕の頭を荒く撫でる。
嬉しいけど、僕も子供じゃないんだから。

僕達を見て翔良さんが呟いた。

「お前らって兄弟だったのな、髪の色同じだけど顔が似てないから……」

「いやいやいや、君達が似過ぎなだげだからね!?」

お姉ちゃんが笑いながら話す。
まぁお父さん違うからな……。

すると蘭さんが冷たい声を出した。

「別になりたくて翔良と同じ顔になってる訳ではありませんわ」

そう言って翔良さんを睨むと翔良さんは困った様に頭を掻いた。
そんな翔良さんを無視して蘭さんは僕達の方を向いて微笑んだ。

「私は瑠衣様も凛様も目尻がシュッとしていて好きですわよ」

黒い手袋をした手で口元を押さえてふふっと上品に微笑む姿を見ていると同じ空間にいる事が不思議に思えて来た。

7:ゲームマスター→←5:ルール説明



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ロリコンサンダー - アエルさん» ええ、とてもイケメンなので(?) お楽しみに!! (2019年9月12日 17時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
アエル - ロリコンサンダーさんの好きな御門兄妹が気になる!? (2019年8月28日 21時) (レス) id: b84ab15f5b (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - ぜにがみさん» ありがとうございます!決してふざけてはいませんよ〜?(棒)頑張って更新していきますので、応援宜しくお願い致します!! (2019年7月23日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - こっちにも来ちゃいました((めっちゃ続き気になります。忙しいと思いますが、更新頑張ってくださいね。それと、キーワードが面白いですねwそれでは。 (2019年7月23日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - じゃんさん» ありがとうございます!楽しみに応えられるように努力します!! (2019年7月22日 13時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロリコンサンダー | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年7月4日 0時

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