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episode54:激闘 ページ6

『二人ともどうし…「ヒナミちゃんがいなくなったんだ…!」……っっ!!!』


『うそっっ!大変じゃない!探さなきゃ
っ!!』


三人は急いで外へ駆け出た。


「遅い!先行く!」


ビルの壁を蹴り、建物を伝って走っていくトーカ。

隣ではカネキが電話を掛けていた。電話の向こうは店長らしい。


私も蓮示さんに……いやきっと店長が連絡してくれるはず…、今はまずヒナミが優先。


二人はトーカが消えた方向に走り出した。







夕日が沈み始めた頃、一本の電話が届いた。
ヒナミが見つかったらしい。怪我もなく、無事のようだ。


『良かったね、なにもなくて』

「うん…。? あれは…!?」


カネキにつられて下を見てみれば、あのときの若い方の捜査官がいた。


「――はい、この前の河原ですね?今向かいます!」


どうしよう、きっとヒナミとトーカが見つかったんだ…というか、早くない?まさか罠…!?

今はマスク持ってないし…






「僕が行く」


『カネキさんっ…!?』


Aちゃんは、ここに隠れててと言い残し、行ってしまった。
トーカたちのもとにあの人を行かせないために

でも…カネキさんじゃっ…

歯も立たないカネキのもとへ行こうと身を乗り出すと誰かに肩を掴まれ、引き戻された。
尻餅をついたまま上を見上げると…



『蓮示さん!!』



黙ってみてろとそぶりで示され、大人しく従う。カネキがクインケで吹き飛ばされ、捜査官が話し始める。



涙を零した彼は言った。"この世界は間違っている"



…そうだね、でも本当に悪いのは、喰種だけ…?







それからは一瞬だった。彼の肩に噛みつき、捕食で力を得たカネキは捜査官を重傷まで追い込むと、止めは刺さず、彼を逃がし、
自身は反対方向へとフラフラ進んでいく。



「追うぞ」


『は、はいっ!』



遠くから見たカネキは食欲に飲まれているようだった。

動きが止まった彼の前に四方が立つ。Aは四方に守られるように少し離れたところにいた。



「お前を見ていた。」


「ワタシ、おなかがすいてるの!」



そんな言葉と共にカネキの"爪"は四方の体に突き刺さった。
蓮示さん!!と駆け寄ろうとしたが、手で止められ、



「芳村さんがお前に目をかける理由がわかった気がする…俺もお前がこれから何を為していくのか見たくなった…
……戻ってこい…研」


「四方さんっ…!僕、何てことを…」


四方は喰えと肉を差し出した。

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設定タグ:東京喰種 , 四方蓮示 , 有馬貴将   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:colorful dream | 作成日時:2018年8月10日 21時

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