報告 ページ40
｢……さて、これをどう思う｣
集めた物を示し、意見を集める。
｢……うん、多分その岩を攻撃した奴が犯人とみて間違いなさそうね｣
｢僕もそう思うね〜……ちっちゃめの斧だよねあれ｣
｢こんな遺跡……他にあったかな……｣
｢見たことないよねぇー｣
｢だよなー……絶対怪しいんだが｣
……だが、あまり有用な意見は出てこない。
｢情報が少ねぇ〜ッ！｣
｢だよな……｣
いかんせん情報が少なすぎる。
まだ判断するには難しいようだ。
｢……取り敢えず、暫くは要警戒だな｣
｢ですね……｣
ひとまず魔力の高まりには警戒して監視することにして、会議はお開きとなった。
そして、その場を後にした東矢に、マールドが話しかける。
｢東矢｣
｢ん、何だ？｣
｢……恐らく、かなり厳しい戦いになるだろうな｣
｢でもまだ今と決まった訳じゃないだろ？なら出来る限り準備はするよ｣
｢……あぁ、頼むな｣
マールドの言葉を背に受け、部屋に戻っていく東矢。
ふとはっとして振り返るも、そこには既にマールドはいない。
｢……俺も、随分染まっちまったもんだな……｣
初め、慣れなくて肩身が狭かったのはいつのことやら、いつの間にかすっかり打ち解けてしまった。
まるで、初めから仲間であぅたかのような彼らが何故か愛おしくて、何より大切に思えた。
そんな自分を見ていると、どうしてもここに辿り着くまでの自分が妙に滑稽に思えてきてしまう。
｢……ははっ、すげぇな｣
その笑いは自身に向けられたものか、はたまたマールドらに向けられたものなのか。
それは、東矢のみぞ知ることであった。
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クロロフィル＠リーフィア狂/あるりーす(プロフ) - 朱欄さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね！ (2023年1月14日 20時) (
レス) id: c1253398fc (このIDを非表示/違反報告)
朱欄(プロフ) - Banana is Kami(作品最高です!キャラデザがすごく好きです!特にワイドちゃんがかわいい←あ、星押しときますn(() (2023年1月14日 20時) (レス) @page3 id: efb6a7397d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ：http
作成日時：2022年12月29日 21時
