内緒にしてること《太宰治》

内緒 ページ17

『ねぇ晶ちゃん先生。暇なんだけど。』

「じゃあ帰りな、此処に居ても面白いことなんかないよ。」


今はお昼休みの時間。ナオミは他の子とご飯食べてるから今は私1人。え？友達いないのかって？



いるよ！！！！




まぁ1人じゃ寂しいから保健室で先生とお話ししてます



「アンタご飯は？」




『………タベタヨ？」





「はい、嘘だね。食べて来なさい倒れるよ」





「だって！お腹すいてないんだもの！」




私は基本的に三食きっちり食べることが少ない


だから不健康でたまに熱出たり倒れたりするんだね！！！()



「失礼します！！！」


保健室のドアがいきなり空いた。その音に思わずビクッとする


そちらに目をむけると



『中島…敦』


学園の王子の1人だった




「おや、どうしたんだいそんなに慌てて。」



「先生！芥川いますか？」


保健室のベッドに目を向けるがそこには誰もいない


「いないねェ。昼休み始まる前には此処を出ていってたよ。」




「あいつ何処にいるんだよ…」


中島敦くんが頭をかきながら言う


『…あ、』

そうだ、とポケットの中のあれを取り出す


『君！芥川くんに用があるならこれ渡しといてくれない？』



さっきそこで拾ったハンカチを彼に渡す





「あ、はいわかりました。えーと、津島A先輩ですよね。渡しておきます！」







『あ、名前知ってたんだ。うん。津島です。お願いね。中島くん。』






はい！と言い、素晴らしいほど綺麗な笑顔をみせてでは、と芥川くんを探しにいった




かわいい。中島くんかわいい。てかなんで私の名前知ってたんだろう



『先生！私ってもしかしたら有名人なのかも！』



「何いってんだいアンタ。」

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