魔法42「私達の敵なんだ」 ページ4
Aside
ボーッ
私は家のベッドの上で
ただ呆然と座っていた
キュゥ『入っていいかい?』
窓の外が光キュゥべえの影が見えた
「……ランスくんの言ってたことは本当なの?」
キュゥ『…訂正するほど間違ってないよ』
「じゃあ貴方はみんなを魔女にするために…」
キュゥ『勘違いしないでほしいね
君達だっていずれは僕達の星に来るんだ
その時に枯れ果てた星を
渡されても迷惑だろ?
長い目で見ればこれは
得になる取引のはずだよ』
私にはキュゥべえの言っていることが
理解出来なかった
「ふざけないで…そんな訳のわからない理由で
マミさんが死んで、アナがこんな目にあって
あんまりだよ」
キュゥ『今この地球には人口七十億人
3秒に一人死ぬこの世界で
どうしてそこまで数少ない人の死を
特別視出来るんだ?』
あぁ…キュゥべえにとって私達は
死んで当たり前の道具にしかすぎないんだ
「そんな風に思ってるならやっぱり
貴方は私達の敵なんだね」
キュゥ『これでも弁解に
来たつもりなんだけどな
君達の死が一体どれくらい素晴らしい物か
理解してもらおうと思ったんだけど』
「そんなの無理に決まってる」
キュゥ『そうか……A、君はいつか
最高の魔法少女になり最悪の魔女となるだろう
この世界のために死んでくれる気になったら
いつでも声をかけてね待ってるからね』
そう言ってキュゥべえの影は消えた
「…っうぅ…う…うぅ…」
私は薄暗い静かな部屋でうずくまり
声を殺しながら泣いた
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作者名:ミルト* | 作者ホームページ:
作成日時:2018年7月24日 17時