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魔法51「ランスの叶えた奇跡」 ページ14

ランスside



ラ「僕なんか助けるより
潮田さん…君には生きててほしかった」



ワルプルギスの夜は消え

街は跡形もなかった

僕の腕の中には息絶えた潮田さんがいた



キュゥ『……その言葉は本当かい?蒼井ランス
もし本当なら僕が力になってあげるよ』


ラ「………キュゥべえ。
君と契約すればどんな願いも叶うの?」


キュゥ『君はその願いを叶えるために
魂を捧げる覚悟はあるかい?』


ラ「………」



僕は涙をぬぐい立ち上がり
キュゥべえをじっと見つめる



ラ「…僕は…彼女との出会いをやり直したい
彼女に守られる僕じゃなくて
彼女を守る僕になりたい!」






パァァァァァ

僕の体から青色の光が出てきた



キュゥ『契約は成立だ
君の祈りはエントロフィーを凌駕した
さぁ受け取るといい…君の新しいその力を』



僕は手を伸ばしその光をつかむ

するとあたりの風景が変わる



絶対に助ける


だって…彼女は
僕が初めて好きになった人だから







僕は意識はそこで途切れた








































ラ「(ハッ!)…ここは…?」



僕はカレンダーをみた

カレンダーを見ると日付は
僕が学校に復帰する前を示していた

まだ病院のベッドの上だ



ラ「まだ…僕退院してない?」



手の中に違和感を感じ
手をそっと開く

そこには青く輝く宝石が
…ソウルジェムが握られていた



ラ「…夢じゃ…なかった…?」



なら、僕はやり直せるの?
潮田さんを救える?



ラ「絶対に助ける…」


























先生「は〜い、じゃあ蒼井くん自己紹介して」


ラ「蒼井ランスです、よろしく」


先生「蒼井くんは心臓の病気で
ずっと入院して…えっ?蒼井くん?」


ダッ

僕は一目散に走り

机の間をすり抜けて潮田さんの手をとる


ラ「潮田さん、僕、魔法少年になったんだよ
これから一緒に頑張ろう」


「えっ///あ、えっ///」



クラスのみんなが僕達を見る


女「なになに?」

男「さぁ?」

女「あの二人知り合いなの?」



ラ「…」ニコッ


「〜っ///」









〜放課後〜


マ「時を操る魔法…」


ラ「は、はい!」


マ「…頼りにしてるわ
よろしくね蒼井くん」


ラ「…っ!…はい!」


「よろしくねランスくん」


ラ「はい!」




こうして僕は彼女との出会いをやり直し始めた

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作者名:ミルト* | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年7月24日 17時

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